歌姫㊾

今日取り上げるのは中島美嘉さんです。まあどちらかというと自分の好きなミュージシャンを取り上げているだけですが(笑)。

この頃になると完全にCDの地位が低下していますからね。ただ一方で「凄く売れた曲」もないんですよね。

「雪の華」にしても、それほど売れた、という感じではないんですよね。誰もが知っている名曲だと思いますが、それと売れるか売れないかは別問題なんでしょう。

多分「GLAMOROUS SKY」が一番売れた曲だと思いますが、やはり代表作は「雪の華」でしょうから。

ただ、やはりSMEの力なのかもしれませんが、作品には恵まれていると思います。

本当に名曲が多いですからね。

いわゆる「歌が上手い」という歌ではないんですよね。元々ピッチのいいほうではありませんが、特に耳を患ってからはかなりきついと思います。

ただ、そういうものを超えて心に訴えかけるものがあるんですよね。

というと論理的ではないですね。歌というものを理解して歌っているんだと思います。

歌の上手い方って、普通に歌って上手いから、一音一音の歌い方をあまり気にしないことがしばしばあります。

今「ひとり」という曲(「雪の華」と同じ方達の作品ですが売れませんでした)を聴いているのですが、一音一音噛みしめるように、どう表現するかを考えて歌っているんですよね。

歌を歌う、という行為としてはある意味「基本的」なことですが、実際にはなかなか難しいんですよ。

もちろん実際の現場では切り貼りをしている訳ですが、元が悪いと切り貼りしてもダメですからね。

最近はリズムが悪くなって、残念な歌唱が多いですが、実はこのことの裏返しでもあるんですよ。

一音一音を大切にするが故に、全体の流れを阻害してしまっているんですよね。

そういう意味だとやはり「雪の華」辺りの頃のバランスが一番いいのかもしれません。

ただ時代を通じて、いい曲がやはり多いから聴いてしまうんですけどね。「初恋」、「Dear」、「Forget Me Not」、そんなに売れていない曲であっても、やはりいい曲が多いから聴いてしまいます。

まあ好きなものは好きだということで。

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