曲と歌詞①

最近見るテレビの音楽番組って、曲を紹介する時に「一般人のコメント」みたいなものが画面に出てくることが多いように思います。

理由は良く分かりませんが、やはりその曲がどう評価されているのか、という点に興味を持つ方も多いのでしょう。

「共感」を感じたいんですかねえ。

ただやはり気になっているのはほとんど「歌詞」についてしか触れられないんですよね。今回の記事を書き始めようと思ったのも、前回の連載を考えていく中で、その疑問にぶつかったことがきっかけです。

音楽自体の存在意義も「低下」していると感じますが、その中で更に音楽作品の中での「曲」の存在価値が「低下」しているようなイメージです。

もちろん歌モノであれば「歌詞」は重要だとは思います。でもこういう方達って「インスト」は聴かないんですかねえ。

実際のところ「聴かない」と思うんですよ。もちろん音楽の授業では聴くでしょうが、主体的に聴きにいく、ということはないんだと思います。

じゃあ「歌モノ」も主体的に聴いているのか、という疑問が湧いてくるんですよ。

そうでなかったら「サブスク」なんて普及しなかっただろうし(いくら日本の普及率が低いと言っても)、いわゆる「ブレイク」する曲も基本的にほぼSNS経由、と言って過言ではない、と感じています。

で、どちらかというと、他の方が聴いていたり、TikTokやらででBGM的に流れているのを聴いて、「あ、これ好き!。」的な軽い感覚でその作品を聴き始めることが多いんだと思います。

そうして音楽の「価値」も低下する中で、「歌詞」に対する意識は変わらないが故に、「曲」の価値が低下していくんだと思います。

今日から、この問題について考えていきたいと思います。

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