リズム感⑳
長らく中断していましたが、ここで再開します。
本来ならばここでまとめに入るはずだったのですが、気が変わりました。
前にも書きましたが、自分の曲でYouTubeで公開されている作品、すべていわゆる「リズム隊」がありません。
「ドラムあり、ベースなし」や「ドラムなし、ベースあり」はあります。
もちろん他の方の曲をアレンジする場合は、普通に両方使いますが。
もちろん自分の曲だけではありません。今宇多田ヒカルさんの「真夏の通り雨」を聴いていますが、この曲は両パートとも使ってはいますが、前半は全く入ってきません。
でもリズムはあるんですよね。で、どの楽器で主にリズムを作っているかというと、ピアノです。
自分もピアノでリズムを作ることは多いです。ある種打楽器的な楽器なので、リズムが作りやすい、ということはあると思います。
4つ打ち的に使うことも出来るんですよね。この楽器の場合。
で、そこからどうタイミングをずらすか、どの拍の音を強めたり弱めたりする、これでリズムは出来るんですよ。
この辺はドラムと同じ感覚だと思います。
ある種ピアノの機能を弱めてしまう、ということもあるでしょう。
ただ、今の音楽、まだこの国では多めですが、それでも音数は少な目になってきています。こうすると、ピアノにピアノらしい仕事をさせる必要が無くなってくるんですよ。
だからこういう使い方も出来る訳です。
もちろんこれは一つの例であって、リズムを作ることは大抵の楽器が出来ることです。
というより、ドラムやベースがリズムを作る、という発想自体が間違っている。そもそもリズムはほぼ全てのパートから構成される、と言ってよいでしょう。
もちろんその中には「役割」的なものが一般的にはあるけれど、別にそれに拘る必要はない訳で、だからこそ「真夏の通り雨」だと、ドラム、キックしか使っていないじゃないですか。
選択肢が多いに越したことはないですし、余計な固定概念は音楽の自由を損なうだけでしかありません。
「自由」ってない方が楽、という側面ってあるんですよ。でもだからと言って手放すと、自分の音楽の幅を狭めるだけ、もっと言ってしまうと自分の可能性を潰しているだけです。
大体みんな一緒じゃつまらないし。