プロとは...⑧

自分もかつて、プロになりたい、と考えていたことがあります。

チャンスが無かったか、というとありました。

これまで書いてきたようにある程度の「運」があったんですよ(笑)。

一つには手伝っていたバンドで出来た縁がきっかけ、一つは元々は純邦楽をやっていたので、そちらの関係です。

バンド絡みの方は、これやってたら絶対自分のやりたいことなんかやっていられない、と思ったからです。死ぬほど働かされそうな感じでしたから。

まあ今でも死にそうな位働いているので、今考えると「あり」だったのかもしれませんが(笑)。

ただそれでやりたいことが出来なくなるのでは、少なくとも自分にとって意味のあることではないんですよね。

純邦楽は絶対嫌でした。和服嫌いなんですよ。まあ和服着てもやりたいことが出来るならまだ意味があるけど、長唄やって三味線弾くのは自分のやりたいことではありませんから。

お前バカか、と言われるかもしれませんが、音楽で世界を変えたかったんですよ。

革命を起こしたかった、ただそれだけです。

今では普通のJ-POPやってますが(笑)。

もちろん武装蜂起する訳ではありません。既存の秩序を壊したかった、という意味合いの「革命」です。

ただこれって難しいんですよね。表現が難解だと聴いてもらえないし、分かりやすくすると、よほどの方が聴かないと表現しようとしている意図が伝わらない。

少なくとも「プロ」であるためには「市場」が必要ですから、その時点でやはり自分のとっては手段としてそぐわないと思います。

それを前提とした時点でもはやそれは革命とは呼べないでしょう。

だから「プロ」という選択肢は考え辛かったと思います。

実際今音楽をしていることに満足しているし、音楽をやっていて良かったと思います。

革命は起こさなかったけれど(笑)。

その前に音楽活動自体、仕事の疲れで停滞しているし(涙)。

ただ、多分プロになっていたとしたら、こういう心境にはなれなかったでしょう。

アマだからこそ、自由に音楽が出来る訳ですから。


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