DTM63

以前の記事でも簡単に触れましたが、多分この辺の問題で悩んでいる方が多いのと、スタンスを明確にしていなかったので、記事にまとめることにしました。

ビットレイトの問題です。

昔はCDは音が良い、と言われていましたが、最近ではCDは音が悪い、と言われています。

というのも、CDが開発された当初は「人間の耳は20khzまでしか聴こえないのだから、CDの規格は44.1khzあれば充分」という話が前提であったのに対し、そうではない、という見解が出てきたことです。

ちなみにざっくり言うと、サンプリング周波数の半分の周波数までの高い周波数の音が再生可能な音になります。ただギリギリまで取るとリスクがあるため、CDにする際は20khz以上の周波数帯の音はカットしています。

これが問題視されている訳で、だからこそレコードの復権の背景にもなっているし、ハイレゾ音源の登場にもつながっている訳です。

実際にもっと高い音も聴こえるという方もいらっしゃるのですが、その辺の話は定かではないので置いておくとして、20khz以上の音をカットしてしまうと、20khz以下の音にも影響を与える、ということが分かってきたから、このような話が起きてきている訳です。

一般的な音って基本的に「その音程の音」だけで構成されている訳ではなく、実際には音程以外の音も含まれて構成されています。

そこで一定の周波数以上の音をカットしてしまうと、厳密に言うと音としては「不自然な音」になってしまいます。

なので「CD音質悪い説」が出現する訳です。

ただ一方でMP3やACCの音でも普通に聴いている、という事実も存在します。さすがにMP3はCDよりかなり音質は悪いです。

時々MP3とCDの音質が同等、ということが書いてあったりしますが、これは完全な誤りです。

MP3やACCの場合、ファイルの容量を減らずために音源を一旦圧縮し、それをまた戻す、ということで音楽を再生しますが、余計な工程が入れば音質が劣化します。

圧縮する時、それを元に戻す時に必ず「データの欠落」が発生するので、これは当然のことです。

ただ、そうは言っても、という話で、これはどのような「公開の方法」を取るのかによって変わってくると思います。

明日はその点について書いていきたいと思います。


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