ミュージシャンと聴き手との関係性⑫
今日も予定通り、ミュージシャンにとっての他者の視点の重要性について実例を元に書きたいと思います。
プリンセス プリンセスの「M」、当初奥居香(当時)さん、バンドのイメージを壊すという理由でボツにしたかったようですが、今では代表曲じゃないですか。というより、出していなかればプリンセスプリンセス自体の評価自体が変わっていたと思います。
というか、自分自身プリンセスプリンセスを同時代的に聴いていないので、思い入れもなく、比較的客観的に見れているでしょう。
事後でしか知らないから。
というかロックバンドでバラードを歌うこと自体普通の話なので、何故そう考えたのかは分かりませんが。
ただ、実際にこの曲が世に出たのも、出すべきだ、と言った方がいるからなはずです。
本人がそう思っている限り、誰かが言い出さない限りリリースされることはないでしょう。
言ってみれば「他者の視点」が無ければ、この曲は世に出なかった訳です。
他の代表曲と言えば 「Diamonds」と「世界でいちばん熱い夏」だと思いますが、これだけでは今から考えると「ポップロックバンド」という位置づけになっていたと思います。
「M」があったからこそ、バンドのイメージに「奥行き」が生まれていて、より評価の高いバンドになったと考えています。
実際、この曲「カバー」が多いんですよね。それだけ「聴き手」に訴えかける力がある曲なのだろうし、バンドすら超えた曲になっているのだと考えています。
もちろんここで書いている「他者」とは誰かは分からないんですよ。
バンドの他のメンバーだったかもしれないし、プロデューサーだったのかもしれません。
ただ「他者の視点」の重要性だけは分かると思います。
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