古い音・古くない音⑫
大方の西洋音楽で使われる楽器群については触れたつもりですが、抜け漏れがあれば改めて記事を書くとして、楽器は西洋の楽器だけではないですよね。
むしろ西洋音楽で使われる楽器の数は楽器の絶対数からすれば極度に少ないはずです。
ただこういった楽器の場合、あまり音が古くなることはないと考えています。
というのもあまり流行り廃りがない楽器になっているからです。
いい悪いはともかくとして、世界的に西洋音楽(ポピュラーの場合純粋な西洋音楽とは言えませんが)が聴かれている状況の中では、どうしてもこういった楽器は「亜流」になってしまい、奏法や聴かれ方が固定化されてしまうんですよ。
「古い」状態で固定化されるため、それが古いということが認識されなくなります。
で、それがその楽器の「音」として認識されるため、それが西洋音楽の中で使われたとしても、その文脈の中でしか使わないため、固定化された響きしか持たなくなります。
先ほど「いい悪いはともかくとして」と書きましたが、音楽の可能性を縮めているのは間違いないようにも感じています。
残念なことなのかもしれません。
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