空間認識⑳
今日はこの曲です。
実際には昨日も書いた通りで、この曲の方が作曲自体は昨日の曲より前なのですが、リメイクしたのが後なので、こちらを「後の作品」という位置づけで考えています。
それがこの曲です。
「夏の終わり」という作品で、タイトルのせいもあるのかもしれませんが、サブスクでそこそこ聴いていただいております。
とは言っても面白いもので、聴かれるサービスと聴かれないサービスがあるのは、やはりリストに登録されているかどうかの違いなんでしょうね。AWAだと4回しか再生されていないし(涙)。一番再生回数が多いのがAmazonだったように記憶していますが、桁が全然違います。
自分自身一切サブスクはやっていないので実態は良く分かりませんが(笑)。
この曲、タイトルからすると、春夏秋冬いつでも聴かれている、というのは不思議に思われるかもしれませんが、詩の1コーラス目には「夏」という言葉は入っていないんですよ。で「日が暮れるのも早くなり」という部分で夏の終わりを連想させています。
で2コーラス目で「夏」という単語が1回だけさりげなく出てきます。
こういう詩を読むと、やはり表現力が素晴らしいと素直に感じます。最初から全てを書かないことで、想像力が膨らむ余地を作っているんですよね。
今回は「空間認識」の話でしたね。話戻さないと(汗)。
左からバイオリン、ギターと配置、右からチェロ、ピアノという配置、しょぼいドラムは中央です。
少しギターの音が小さめですが、これはこれ以上大きくすると音源のしょぼさが表に出るからです。あらが出ないギリギリを狙って制作しています(笑)。
サビの部分にはバイオリンをもう1本、ビオラも入れていますが、これはどちらかというと装飾音に近いです。
というかこの記事書くために曲を聴いて、入れていることに気付きました(笑)。
やはり内声の音は外声の音と比べると目立ちませんから。いくら凝ってストリングスアレンジをしてもあまり意味がないのかもしれません。
まあしょぼいドラムは置いておくとして、これは割と上手く配置が出来ている曲だと感じます。
ピアノの右はちょっと嫌だったのですが、まあ配置が不定なのでまあいいかと思い右配置にしました。
で出だしがピアノとバイオリン、イントロの中間からギターとチェロが入るので、左右のバランスが上手く出来ています。
で、展開していく過程でも左右のバランスが良く取れているんですよ。Aメロの冒頭はピアノと歌のみですが、それほど寄せていないのと、すぐにギターが入ってくるので、ここでバランスが崩れることはありません。
また、Aメロの半分でチェロが入ってややまた右が強くなるのですが、Bメロでバイオリンが入ってくるので安定します。
一緒にしょぼいドラムも入ってきますが(笑)。
また、2コーラス目のAメロはストリングスが抜けるので、違った味わいになりながらも、安定して音が響きます。
でBメロでバイオリンとチェロが入ってきて、ここで主役が変わる印象です。
左右の配置は自分で言うのもなんですが、上手く出来ていると思います。
ただ奥行き感はあまり出てないんですよね、基本的にはあまり良くないのですが、これはこれでいいと考えています。
というのも、「場面場面で主役が変わる曲」だからです。
こういう場合はほぼ並列に並べてもいい、というより並列に並べるべきでしょう。それこそ距離感をその都度変える、という方法もありますが、やはり楽器があちこち動くのは不自然なサウンドを生むことになります。
自分で言うのもなんですが、良く出来た作品だと思います。
歌とドラムを除けば(笑)。