音楽における商業性⑬

昨日、K-POPの話に少し触れました。

彼らのマーケティング手法については良く言われている話なので、その全体に対しては書きません。

ただ、その手法一つ一つを取ると、以前からあるものも多い。

完全な意味での「オリジナル」に近いものは「多国籍化」です。

これも多国籍グループ自体が珍しい訳ではありません。

ただ、マーケティングのためにあのような形で多国籍化をする、という発想はなかったでしょう。

相手の懐により深く入っていくための手段として、親近感を持たせるためにやっている。

日本のアイドルグループにも外国人メンバーがいる場合もありますが(むしろこちらの方が古い)、どちらかというと賑やかしに近いイメージ。もしくは国内的な話題作りとして使っていた。

良く言ったとしても「スパイス」といったところで、メインにはなりえない。

それに対してK-POPの場合、普通に自然にいるかのように見せている。しかも実態としては、意図的にやっている。

他の国でも多国籍グループはありますが、たまたま結果としてそうなっただけであって、狙ってやっていた訳ではなかった。

でもやはりこれって凄いことなんですよ。

ある意味「国内市場」を意識したらマイナスにはなってもプラスにはならなかった。

国内の人員で基本を固め、外国人を入れるにしても「入れてみました」的に使った方がリスクは低い。

ただ、この概念すら変えてしまったようにすら思える。

外国人がK-POPのミュージシャンなりアイドルになるために、自分の国にやってくる状況まで作ってしまった。

そうなると国内でもプラスになるでしょう。

やはりこのような現象は「愛国心」を高める方向に向きやすいですから。

国際的にも国内的にも、ともすれば虐げられることが多かった国です。

だから「なおさら」な気がします。

ただいずれにしても、このことに関してはやはり凄いとしか言いようがありません。

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