ミュージシャン⑤EL&P⑥     Brain Salad Surgery

いやあ、これは前作と違い名盤と言っていいでしょう。タイトルはいかがなものかとは思いますが…。

「恐怖の頭脳改革」という邦題も凄いですね。

もちろん中心にあるのは「Karn Evil 9」ですが、アルバムを印象付けているのは、やはり「Jerusalem」でしょう。

オリジナルではありませんが、このアルバムを象徴するような素晴らしいアレンジです。

あのイントロとか聴くとたまらないですね。

昔よくあれ家で弾き語りしてたんですよ。なんで家でかというと、弾き語りだと2コーラス目の左手で弾くファンファーレっぽい音、弾けないんですよね。

あの曲、EL&Pには珍しく、歌うと「気持ちがいい曲」なんですよね。Lakeの曲って「歌い上げる曲」ではないから、こういう曲ってあまりEL&Pにはないと思います。でもボーカルの合間に入るあの音を弾こうとすると、気持ちが途切れるんですよ。別にそれほど難しいことをやっている訳ではないのですが、歌いながらだと弾けない…。

だから家でしかやりませんでした。

なんて話はどうでもいいか。

ただこの曲を聴くと、「出だしの重要性」が良く分かるように思えます。やはり最初の曲、そのアルバムがどのようなアルバムかを示唆するようなものであった方が、その後がスムーズに入れます。

で、こういう作品を出されるとやはり期待感が高まるんですよね。もちろんその後が続かないと「見かけ倒し」になりますが、その後、しっかりとEL&Pらしい作品が続くから安心感がありますし、最初の曲の効果がより明確になってきます。

ある意味「Jerusalem」はこのアルバムで最も鍵となる作品と言ってもいいかもしれません。

もちろん「Jerusalem」なしでも優れたアルバムだとは思いますが、この曲なしでは「名盤」にはならなかったように思えます。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。