音楽の聴こえかた⑥
昨日は編曲者が本当に全ての音が聴こえているのか、という疑問を残した状態で記事が終わりました。
で、今日がその答えです。
一言でいうと、聴こえていません(笑)。
やはりどんな方でも得手不得手があるんですよ。
有名な編曲者でもストリングスやホーンセクションは別の方がやっている場合も多いじゃないですか。
もちろん奏法の指定が出来ないとかそういう問題もあるのですが、本当に全ての音が聴こえているのであれば、奏法はイメージで伝えたっていいんですよ。
でもわざわざ別の人を連れてくるというのは、やはりきちんとしたストリングスアレンジであるとか、ブラスアレンジが出来ない方が多いからです。
ある意味専門職みたいな部分もありますからね。
自分自身はその辺のアレンジは出来ますが、やはり苦手な楽器、ありますからね。
自分、ドラムがダメなんですよ。
元々現代音楽を学んでいたから、その辺の楽器は分かっても、ドラムはあまり出てこないんですよ。
だから今でもあまり使いません(汗)。
もちろんバンドの手伝いでベースを弾いていたことはありましたが、自分自身、リズム隊と思って演奏したことは一度もありません。
自分にとってベースとは、コードの機能自体を変えたり、対旋律を弾くための楽器です。
ベースがどの音を弾くかでコード自体の機能が変わる、これって結構面白いんですよ。
手伝いの割に、好き勝手やってましたし、音の指定のあった曲は一曲だけでしたから、まあ面白かったですね。
というか、そもそもコード譜しか渡されないし、そのコード名だけが記載された五線譜、コード名が分からなくて、小節変わると急にオタマジャクシが並んでいるだけになったりするようなバンドだったので、文句の言いようも無かったんでしょうが(笑)。
全曲オリジナル、しかも曲数100曲位あるバンドだったので、まあいい訓練にはなりましたが、ある意味地獄でした。
って全然話逸れてますね。
まあとにかく、ベーシストだからと言ってリズム隊である必要はないし、だから今でもドラムの聴き取りは苦手です。
こんな形で終わっていいのか分かりませんが、これ以上あまり書くこともないのと、本当は昨日が最終回だったはずなので、この連載はこれにて終了したいと思います。