日本の作曲家⑨
好きなミュージシャンでも触れましたが、前の2人をあげてこの方を抜くことはありません。
竹内まりやさんです。
元々はシンガーですから、歌も前のお二方とは違って「独特の世界観」が無くて安心して聴けます。
とは言っても実際にはデビューした当初から自作曲もあったように記憶していますが、あまりパッとした印象は無かったですね。
「Farewell Call」は好きな曲ですが、独身時代の曲はこの曲位でしょうか...。
この方の場合、やはり山下達郎さんと結婚してからだと思います。急に凄い方になったようなイメージですね。
基本提供曲が多く、自分がセルフカバーして有名にさせる、という独自のビジネスモデルも上手いですね。
コード進行や転調も凝った曲が多いのも特徴だと思います。この辺も山下達郎さんの影響があると思います。
高畑充希さんに提供した「夏のモンタージュ」にしても、自分のこの曲の解釈では主和音がほとんど出てこなくて、だからこそ出てきた時がものすごく効果的に響きます。
後は前にも書きましたが、松たか子さんに書いた「リユニオン」、これもこの曲がボサボサしている影響もあると思いますが、複雑なコード進行の曲です。
まず最初のⅠ△7からⅦ♭△7に行くところでもう心をぐっとつかまれるます。I→Ⅶ♭は結構良くあるパターンですが、どちらも△7なところがポイントなんですよね。
基本この曲は日本で言うところの「Aメロ」とか「サビ」とかいう概念自体が希薄で、強いて言うなら「chorus-verse-chorus」が基本形の構成と考えていますが、上手いなあ、と思うのは、「verse」の部分、前半分は「chorus」と同じ流れで行くのですが、後半は全音上げで転調するんですよね。こういう場合って普通はサビでの転調する流れで使うパターンが大半なのに、サビは元の調性に戻る。あ、ここでこれ使うんだ、と新鮮な驚きがありました。元の調性への戻り方も上手いし、もっと知られてもいい曲だと思います。
正直前に取り上げたお二方とは「別の世界の方」という感じです。作曲に対するアプローチが全く違います。
2曲とも竹内まりやさんのセルフカバー(「TRAD」に収録)もありますが、オリジナルの方が断然いいと思います。セルフカバーの方は「変化」を出そうとして、上手くいっていないようなイメージです。
もちろん今まで上げてきた以外にも好きな曲は沢山ありますよね。有名な曲もあればそれほど有名でない曲もありますが、下に上げておきたいと思います。
・Subject:さようなら(松浦亜弥さんの曲です)
・MajiでKoiする5秒前
・夏のイントロ(名前忘れましたがおニャン子クラブにいた方の曲です)
・ミラクル・ラブ(牧瀬里穂さんの曲です。セルフカバーあり)
・終楽章(この曲はセルフカバーの方がいい)
・ラスト・デイト
・アロハ式恋愛指南
・深秋
・シングル・アゲイン
・駅
・恋愛ラプソディ
・カム・フラージュ
特に好きな曲だけでもこれだけあります(笑)。思いつくままに並べたので並び方がぐちゃぐちゃですが(汗)。
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