歌姫㊵

ここからは一人飛ばして竹内まりやさんです。平松愛理さんは一曲しか知らないので飛ばします。

最近はやはり「プラスティック・ラブ」なんでしょうね。いかにも山下達郎さんのサウンドという感じです。正直あまり山下達郎さんのサウンドは好きではないので、自分はあまり聴きません。改めて聴くと色々面白いところはあるのですが、やはり取り上げるのはこの曲ではないと思います。

やはりもっと好きな曲、沢山ありますからね。

ソングライターとしての提供曲は除いても「シングル・アゲイン」、「駅」、「深秋」とか色々あげられますが、やはり極めつけはやはり「純愛ラプソディ」でしょう。

曲だけ取れば他の曲になるような気がしますが、やはりこの曲、総合力だと一番だと思います。

割と竹内まりやさんの曲、いかにも山下達郎さん、という曲が多いんですよね。特にコーラスが入るともろに山下達郎ワールド(笑)。だから「カムフラージュ」は挙げていません。あのコーラスが無ければ入れていました。

ちなみに自分が上げた曲は比較的山下達郎指数が低いと思います。

とは言え「純愛ラプソディ」、山下達郎さんの一番の自信作だそうで(笑)。

確かに山下達郎さんの色はあるんですよね。でもあのコーラスがない
(笑)。

正直竹内まりやさんの曲、あまり山下達郎さんのコーラスとの相性は良くないと思います。やはり山下達郎さんは山下達郎さんの曲を歌っていた方がいい。

コーラスとの関係性で言えば、竹内まりやさんの隠れた名曲「Farewell Call」を聴くと実に合わないことが分かると思います。

ねっとりした部分もあるのですが、それでも妙にクリアじゃないですか。で逆に竹内まりやさんの声ははっきりとねっとりしていて、竹内まりやさん自身、自覚的かどうかはともかくとして、それに合う曲を書く傾向が強いと思います。

だから山下達郎さんはアレンジと演奏だけやっていればいいんですよ。

で、山下達郎さんのアレンジって細かいんですよね。それが竹内まりやさんのねっとり感を程よく和らげて、いい感じになります。

で「純愛ラプソディ」ですが、細かいのに無駄な音が一つもないんですよね。割と人間って細かくやると、どうしても無駄な音が多くなりがちですが、そういう要素がないんですよ。しかもトラック数は相当使っているのに、使う音、使わない音が明確だし、隠し技な使い方が多いので、ぱっと聴いただけでは、うるささは感じず、さらっと聴けてしまう。

なかなかこういう曲ってないものです。

技あり、といったような作品ですね。



ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。