ミュージシャン④宇多田ヒカル~2「Movin' on without you」
次は順当に「Movin' on without you」に行きたいと思います。
っていうか、もちろんこの曲は知っていますが、セカンドシングルという感覚はありませんでした。
一家に一枚「First Love」って位に売れましたから、「Automatic」でデビューした、ってこと位しか記憶にないのかもしれません。実際我が家にもあるし(笑)。
でこの曲もやはり短調ですよね。「Automatic」ほどはっきりした短調ではありませんが。
これも以前に書いた話なのですが、リズムなり譜割が「新しい」ので、敢えて短調にすることで、意外性を持たせているのかと思います。
基本的にこの曲が「Automatic」の延長線上にある作品である、というのも大きいでしょう。
やはり最初の内はミュージシャンとしての「色」を持たせることも重要ですから。
だからこそ、大きく変えるのはやはり「冒険」になってしまうし、そう考えると、これが正解なんでしょうね。
それ位「Automatic」のインパクトは大きかったし、ここはある程度同じ路線で行った方が、イメージ作りにはいいでしょうから。
ただ「Automatic」と違う点があります。曲のテンポです。「Movin' on without you」の方がJ-POPとしては(この頃はJ-POPでは無かったかもしれませんが)一般的なテンポで、「Automatic」の方がゆったり目です。
「Automatic」を「Automatic」たらしめているのは正にこのテンポ感です。
そういう意味だと、やはり同じものを作ろうとすると、劣化版であったりとか二番煎じになりやすい。
だからそれを回避するために「Movin' on without you」はテンポ感を意図的に変えたのだと思います。
後、音数は明らかに多めですよね。昨日も書いた通り、意外に「Automatic」って音数、多くないんですよ。
前の曲のイメージを壊さないで、新しい要素を織り込む、ある意味安全策ではあり、「守り」とも言えますが、そういった戦略がこの曲について言えば成功していると言ってよいでしょう。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。