好きな曲3択(今井美樹編)
あまり小難しい話ばかりだと疲れるので(って小難しい話を書いているのは自分ですが(汗))、少し軽めのテーマにしていきたいと思います。
何故いきなり今井美樹さんかというと、自分の一番好きな曲が、ある意味開き直るきっかけを与えてくれたからです。
で3択ですが(決してMステの影響ではありません。ただMステは曲名のところに作曲・作詞者だけではなく編曲者を入れるところはいいんですよね)
①半袖
②Miss You
③潮騒
の3曲です。
でこの三択ですが、1番好きな曲だけレビューを書きます。話長いんでキリが無くなるもので(汗)。決してMステでToshiさんが一曲しか歌わない、に合わせた訳ではありません。
決してPRIDEは入りませんし、Goodbye Yesterdayも入りません(笑)。②・③は比較的選ばれそうな曲ですが、①はなかなか選ばれることはないと思います。選ぶのはかなりのファンでしょう。
自分は決してファンではないのですが...。
聴いたきっかけは出張で飛行機乗った時、あの音質の悪い機内のチャンネルでこの曲が流れていたことです。
もう出張帰りに速攻で探しました。
もちろんこの作品の凄さは詩にあります。
目に浮かぶような情景表現の豊かさに加え、2コーラス目の途中まで二人の関係が分からず、そこで始めて道ならぬ恋の歌だと分かるのですが、女性の側の一方的な想いだけで、男性は全くその想いに気付かないが故に、ある意味プラトニックなので、清々しい作品となっているのかと。
多分この曲が好きな方はこういったところに惹かれるのだと思います。
本当に素晴らしい詩であり、この詩を超える作品はそうそうない、というよりいわゆるJ-POPではダントツの出来だと思います。ただそれだけではなく、その詩を活かす曲、そして何と言ってもアレンジの凄さです。
で、ストリングスで始まるイントロがまず美しいんですよね。普通、ピアノとストリングス、多少タイミングに差があっても、2つとも一緒に鳴らすことが多いのに、敢えてストリングスだけで始めています。でストリングの最後の音辺りから、ピアノを入れる展開が憎いですね。Aメロに入った後はほぼピアノのアルペジオだけになるのですが、ここは普通にある展開です。でBメロでストリングスが入ってくるのもありがちな手法ですが、凄いのがサビの部分のコントラバスのピチカート。ここでこう来るとは、という感じです。オケがオケだけにウッドベースには聴こえないんですよね。同じ楽器ですが(笑)。裏の木管もいい仕事してるし。
で2コーラス目のサビはコントラバスのピチカートは使わないんですよね。アルコで弾いているような音がうっすらと聴こえますが。
ここもエンディングのピチカートを活かすために外したのかと。
バイオリンのピチカートやコントラバスのピチカートがいい味出しているエンディングの長さといい、相当チャレンジングですよね。
エンディグが長いとなかなか最後まで聴いてもらえないと思います。やはり最後まで聴かせる自信があるんでしょうね。
ドラムを使っていないのも大きなポイントだと思います。多分この曲でドラム鳴らしたら、この曲の「清々しさ」を損なってしまうと可能性が高いと思います。というより、基本クラシックで使う音ばかり使っているのがポイントだと思います。いい悪いはともかく、やはりクラシックに対して「高貴な」とか「聖なる」印象を意識的かどうかはともかく、「クラシックをやっている方」以外はどこかしら持っていると思います。
だからこそこの作品の持つ「清々しさ」が一層強いものに感じられるのかと。でもクラシックにはならず、しっかりJ-POPから外れていない。
何となくドラムって必ず入っているもの的なイメージがありますが、こういう名曲もあるんですよね。
やはり作品を活かす上でこれは必須だ、という楽器は無いんですよね。編成は曲に合わせて自由に組むものだ、ということを痛感させられる作品です。
かなり前の曲のようですが、全く古さも感じさせない所も素晴らしいです。これもアレンジによる部分が多いのかと。
まあそんな話抜きに、いいものはいい、と実感させられる作品です。
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