日本の作曲家①
アレンジの次は作曲者についてフォーカスして行きたいと思います。
ただある程度絞り込まないと際限がないので、「日本」だけにします。
いきなりバッハがどうこう、と言うところから始めると㊿の次の51が変換できないので(笑)。
後、ある程度皆さんが曲を知っている方に限定します。
例えば武満徹さん、名前は有名ですが多分名前は有名でも曲が有名とは言い難いでしょう。「地平線のドーリア」の記事を書いても、何これ?、で終わってしまう可能性が強いと思います。
で、初回ですがやはり筒美京平さんを挙げるしかないんでしょうね。
最近亡くなったし、やはりあれだけ多くの曲を残した、というのは大きいです。まあ数書きゃいい、というものでもないと思いますが(笑)。
自分がすぐに思い出せる曲は「17才」です。南沙織さんのは知らなくて森高千里さんのですが(笑)。それすら同時代には聴いてないし...。ベストアルバムで聴いただけです。
その前の曲は良く知らないんですよ。「ブルーライトヨコハマ」とか「また逢う日まで」とか有名な曲も多いですが、サビすら完全に思い出せるとは言えないし、サビ以外は全く思い出せません。
というより多分フルコーラスで聴いたことすらありません...。
じゃあ書くなよ、って言われそうですが(汗)。
Wikipediaで調べても知っている曲より知らない曲の方が遥かに多いです。
「木綿のハンカチーフ」はさすがに知っていますし、フルコーラスで聴いたことがあると思います。で、最近エレファントカシマシの宮本浩次さんがテレビでカバーしているのを聴きましたが、やはり良い曲ですね。
1コーラスが短めなんですよね。この曲が「詩先」だというのも大きいのでしょうが、短めの1コーラスの中で曲として起承転結しているのは上手いです。
あと凄いのは変化への対応力です。
同時代に活動していた女性2人組の作曲やプロデュースしていた方、当時は有名でしたが、その後の作品は知られていないと思います。時代に浸かってしまい過ぎたのと、やはり作曲家として「色」が付いてしまうとなかなかそこから抜け出せなくなる、というのは往々にしてあることです。むしろ大半の方がこうなっているように思います。
活動期間の長さを見れば一目瞭然のように感じるかもしれませんが、そうではないんですよ。
例えば演歌の作曲家であれば、活動期間は長いです。でも元々変化を誰も望んでいないし、同じスタイルの曲を作っているだけなので、活動期間は尺度たり得ません。
60年代には60年代の曲を書き、70年代には70年代の曲を書き、80年代には80年代の曲を書く、これを普通にしていたことが凄いのかと思います。
前にも書きましたが、筒美京平さんで一番好きな曲は稲垣潤一さんの「ドラマティック・レイン」です。
これはやはり当時の作品を意識して書いているんだと思います。明らかにそれまでの曲を「壊し」にかかっているような印象で、「CITY POP」を意識した作りです。
こういったことが出来る作曲家は少ないと思います。
はっきり言って「人の心を打つ曲」は少ないと思います。ただそれは筒美京平さんの能力の問題ではなく、「職業作曲家」であろうとしたことの証だと自分は考えています。
「職業作曲家」と「シンガーソングライター」は別物と考えていた、というのはそういうことかと。
正に「プロ」なんですよね。
ただ、やはりそんな筒美京平さんでも実際に「活躍」していたと言えるのは90年代前半まででしょうから、やはり作曲家は作詞家より短命なんでしょうね。
ただ90年代末からの、「シンガーソングライターの時代」の到来と共に時代の流れにはついていけなかったといった印象です。
まあでも、日本のポピュラーで30年活躍した「職業作曲家」はこの方だけだと思います。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。