作曲・編曲179
今日は引き続き今井美樹さんの「潮騒」について書きたいと思います。
なぜシンプルな構成であるのにかかわらず、冗長にならないか、という話です。
これはイントロがないことに尽きる、と考えています(間奏は冗長気味ですが)。
しかも、イントロ無しの場合、基本的にサビ始まりパターンが多い。
でもこの曲はイントロ無しにAメロから始まる。
実はAメロ始まり自体に大きな意味があるのですが、それはまた後日に。
サビ始まりであっても同じですが、やはりイントロがないと短く感じます(サビ始まりとそうでない場合については改めて例示します)。
ただいずれにしても、あるべきものが無い、このことだけで実は大きな効果がある。
もちろんイントロが無ければその分曲の中に入り込みにくくはなります。
そのためのイントロですから。
イントロって「曲の世界」への橋渡しのようなものです。
でもこれが無くても音楽は成立します。
ただイントロがないことによる効果を持つのは、イントロがある曲が大半だからです。
他の曲もイントロ無しだったら何のインパクトもありませんから。単なる普通の曲になる。
イントロがないと、その分「中身」を濃く感じます。
いきなりボーカルから始まると、「橋渡し」無しで曲の世界に引きずり込まれる。
そのインパクトの大きさが、イントロ無しの唐突さを超える場合、それは効果を持つ。
むしろイントロ無し、というものはイントロの一つのパターンかもしれません。それがいいか悪いかで判断されるものですから。
ただイントロ無し、と言っても色々なパターンがある訳で、明日はその点について書きたいと思います。
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