YouTubeでの音楽活動159
今日は改めて投稿頻度と質の関係について書いてみたいと思います。
最初は全然違う話から。
モーツァルトとベートーヴェン、よく比較されるじゃないですか。
でも制作した作品の数から言ったらモーツァルトの方が遥かに多い。
でもそれでモーツァルトが優れている、となったら、そもそも比較対象とはなりえない。
もちろん時代背景が違うから単純な比較は出来ません。ロマン派のベートーヴェンの方が今と「地続き」だから、ベートーヴェンの評価が高くなりやすい(個人的にはベートーヴェンの方が好きです。あの近代的自我の固まりが、「芸術的」なんですよ)。
ただ、やはり数が多い方がいい、とは限らないいい例かと思います。
得点競うスポーツじゃあるまいし(とはいえスポーツで得点よりメダル何個取ったか、の世界になってしまうのがもはや滑稽としか思えない)、やはり音楽に対する評価基準はそこにはない。
もちろん数が作れるのであればそれに越したものはない。
ただ、そこで質を保つのはやはり相当な力量がないと出来ないし、大体編曲まではすぐ出来たとしても、その後続処理に時間がかかるからそう簡単にはいかないものです。
そこを適当にすると、元が良くても(よほど元が良ければ別ですが)ダメになります。
どうしても比較されるから、そこで良くない評価を受けてしまう。
そこを気にしない方、多いんですね。
DAWのデータも普通に加工が必要です。
当たり前ですが、完全なトラックなんてありません。
もちろん技術があればほぼそれらしいものは出来るでしょう。
でも制作者がいくら完璧であっても、不安定なノイズが混入していたりとか普通にあるものですし、オーディオトラックが無かったとしても、周波数被りとかは普通に発生します。
機械的に取り除くことはある程度は出来ますが、完全には無理です。
この手の処理は現時点ではやはり人頼みでしか出来ないでしょう。
昔ならそれほど気にされることは無かったと考えています。
でも今はそれが「当たり前」になっている。
「当たり前」に逆らって評価される作品を作れる方は極めてごく一部でしょう。
でもそんなこと関係なく、投稿している方が実に多い。
だからそれなりのものしか出てこないし、それなりの評価しか受けない。
これって酷い言い方を敢えてすると、音楽を粗末に扱っていることだと考えています。
やはりそれなりのものを作るには、それなりの労力は必要です。
自分自身、過去作であっても「拘り」があって音作りをしてきたし、これで皆様に聴かせるの、的な作品があるのは良く分かりません。
まあ、それを決めるのはあくまでも「聴き手」ですが。
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