作曲・編曲⑫
今日は先日少しだけ触れた「セルフプロデュース」の問題について書いてみたいと思います。
セルフプロデュースだと、自分の好きなように出来るじゃないですか。これがメリットでもありますが、デメリットでもあります。
自分の好きなものが、必ずしも最適解ではないからです。
「自分の好き」だけでやっていると、単なる「自分の好き」の押し付けになってしまうことがままあります。
でも聴き手は「自分」じゃないですからね。もちろんそれを聴いていい、と思う方もいるでしょう。ただ、「自分の好き」に共感する方ばかりいる環境で音楽をやっていると、特定層だけに受け入れられる存在にしかならない可能性が大きいでしょう。
ともすると、「独善的な音楽」になる可能性もあります。
もちろんそれでいい、という考え方もあるんですよ。ただそういう風にしていると、自分の音楽に「新しい要素」が生まれることはありません。
同じ所をぐるぐる回っているだけで、変化のない音楽になる可能性があります。
もちろん自分自身が、他の方の音楽を聴いて変わる、という可能性もありますが、自分でも気づかない「新しい可能性」に出合う確率は極めて低くなります。
なので自分自身が変化していくためには「他者の視点」が必要なんですよ。
そういう観点からすると、セルフプロデュースというのはやはりリスクがある、と感じています。
やはり「他者の視点」が欠けがちになるからです。
とは言っても、なかなかアマでプロデューサーを別に立てる、というのは難しいでしょう。
自分自身、他の方のプロデュースをすることはあっても、自分自身はセルフプロデュースですから(笑)。
ただ、この辺は考え様だと思っています。
プロデュースをしてほしい、なんて言う必要ないんですよ。制作途中でその作品に意見を言ってくれる人がいればいいだけの話です。
もちろん仕事じゃないし、言うことに責任がある訳ではないので、鵜呑みにしてはいけないのはもちろんですが、逆に何の利害関係もないので、全く自分の思っていなかった答えが返ってくる場合もあるんですよ。
でそういう意見が意外に参考になったりします。
なのでセルフプロデュースをする方は、こういう点に気を使うと、それだけで幅が拡がってくると思います。
ご興味をある方は試してみてくださいませ。
結果の保証はできませんが(笑)。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。