カバー㉞
いきなり前のテーマに戻ってすみません。
最近テレビの音楽番組で「春うた特集」さんざん放送してるじゃないですか。
多分カウントダウンTVだったかな、昨日JUJUさんの「卒業写真」を聴いたんですよね。
何だか凄く違和感を感じたんですよね。
まずジャズ風のアレンジが曲に合っていないように思えます。
完全にジャズにするならまだしも、「風」なところが中途半端な印象です。
ただここはこの違和感の決定的な正体ではないと思います。
全体的に低音主体でまとめているんですよね。
この歌には合っていないと思います。
この曲、「初々しさ」を感じさせる曲じゃないですか。全体的に音が低めな印象なので、そういった「初々しさ」が感じられないんですよね。
このカバー、しっかりし過ぎているんですよ。
それが故に、この曲の「初々しさ」が無くなっているんですよ。今の松任谷由実さんが歌っているよりは、JUJUさんの方が上手い分聴きやすいけど、荒井由実さんが歌っている曲の方が初々しくていいと思います。
曲って上手く歌えばいい、というものではないことを痛感させられます。
やはり曲にはその中に世界観のようなものがあって、その世界観をどうやって表現するか、ということが大切であり、歌が上手いか下手か、ということはその表現のための一つの手段であって、目的ではないんですよ。
前にも書きましたが、「卒業写真」のカバーで一番好きなのは浜崎あゆみさんのカバー(スタジオ盤ではなく、ライブ盤の方)です。
今考えると、もちろんこのライブのアレンジがいいのはもちろんですが、浜崎あゆみさんの「初々しさ」がこの曲に合っていたんだと思います。
やはり歌って難しいですね。
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