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リアルな打ち込みのために「楽器演奏経験」の有無が重要な要素である、という話を昨日書きましたが、もちろん打ち込みに使う楽器の全てが弾ける人は多分いないでしょう。
なのに何故「楽器演奏経験」が大きな意味を持つか、について今日は書いてみたいと思います。
「楽器演奏経験」って一人でやる場合ももちろんありますが、他の楽器と一緒に演奏することも多いです。でそのことが大きな意味を持っていると考えています。
一緒に演奏をする場合、自分の演奏だけでなく、他のパートの演奏も聴かざるを得ないし、むしろ、他のパートの演奏を聴くことが多くなるんですよ。
演奏していると「この人とは合わせやすい」、とか「この人とは合わせにくい」とか、色々考えるんですよね。
もちろんそれが相手の性格等、演奏と関係ない場合で生じている場合もままありますが、そういう要素を除いても、やはりこういうことはあります。
そうすると、特に「合わせにくい場合」って色々考えるんですよね。何が自分の演奏と合わないのか、とか。
そうするとやはり、その方の演奏をきちんと聴かざるをえません。
なので、自分の弾けない楽器でも聴くようになるんですよね。
なので、楽器演奏をやっている方というのは「他の人の演奏を聴く」んですよ。でそうやって聴いた感覚があるから、他の楽器でも何となく「こんな感じで弾いているんだなあ」というのが分かってくるからです。
そこが演奏経験のない方との差につながる訳です。で逆に言うと、演奏経験がない方でも「楽器の音を聴く」というところまで音楽を聴き込んでいれば、「リアルな打ち込み」というのも出来るんですよ。
ただ、これは相当難易度が高いです。やはり一般的に言うと、楽器演奏経験のない方はやはり「主旋律」を聴く傾向が極めて強く、各パートの音を聴く、ということに慣れていないからです。
言ってみれば楽器演奏経験のある方は「アドバンテージ」を持っている、というところなのかと。
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