ミュージシャン④宇多田ヒカル~11 「SAKURAドロップス」

この曲こそタイトル、遊んでますよね(笑)。

宣伝になるので敢えて書きませんが。

でこの曲の特徴はⅣーⅤーⅢm-Ⅵmという王道進行を多用した作りにあると考えています。

Aメロなんて三和音ではないですが、ほぼまんまこれ使っていますよね。

サビもこの進行を意識して作られています。

これだけなら普通にある曲です。

ただこの曲の最大の特徴は主和音が出てこないところです。

ⅣーⅤーⅢm-Ⅵm進行を使用しても、やはりどこかで主和音を使ってしまうものなんですよ。

当たり前ですが、その方が安定しますから。

でもこの曲では全く出てこない。

やはり主和音を使わないと調性感は低くなりますよね。

それがこの曲の独特の雰囲気を生み出しているのだと思います。

こういう作り方はやはり勇気が必要です。もちろんⅣーⅤーⅢm-Ⅵm進行の「強さ」があるからこそ出来るのでしょうが、それでもやはりⅠをどこかしらに入れてしまうのが普通ですから。

どうしてもⅠがないと曲に安定感が生まれないんですよ。でもそれを逆手にとって、独特の雰囲気を生み出す。

やはり卓越した才能の持ち主であり、卓越した作品のように感じます。

アレンジ的にも緩急のつけ方が上手いですよね。宇多田ヒカルさんって「声」の力が強いから、緩急をしっかりつけないと、アレンジが「歌」に負けてしまうでしょう。

カップリングの「Letters」もいい曲なのですが、この曲のカップリングだとちょっときついかもしれません。


ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。