DTM81
そもそも何を書こうとしてこのテーマで書きだしたのか、もう忘れてしまいましたが、さすがにマンネリ化しているような気もするので、「DTM」とは何か、そして「DTM」のもたらしたものは何かについて、そろそろまとめに入りたいと思います。
まず前提ですが、音楽制作手段としての「DTM」はもはや存在しておらず、ほぼ全ての音楽は「DAW」に統合され、今は「DTM」という言葉は「音楽の1ジャンル」を指すものとして存在している、という点からスタートする必要があると考えています。
これは「DTM」が変わったというより、やはり技術の進歩が大きいでしょう。これまで使用が難しかった「オーディオファイル」の取り扱いが家庭用PCでも使用出来るようになり、DAWソフトが一般的に普及し、誰もがほぼ同じ環境で音楽制作が可能になったことによる影響です。
そこで「DTM」が音楽の制作環境ではなく、一つの音楽ジャンルになった訳です。
と考えると、何故「DTM」が音楽ジャンルとして残ったのか、という問題にぶつかります。単なる音楽制作環境という存在であれば、もはや消えてしまってもいい訳ですから。
では何故音楽ジャンルとしての「DTM」が確固たる地位を持つことになったのかというと、これはやはり「既存の音楽環境」が決してハードルの低いものでは無かったことに起因しているのかと思います。
前に触れた「ライブ」のめんどくささもありますが、やはりスタジオで音楽を制作するとなると、やはりスタジオの良し悪しで音楽自体が左右されてしまいますし、いい音楽環境で作ろうとすれば相応の費用が発生します。
それがパソコン内で音楽制作をほぼ完結させることによって、誰でもそれなりのの環境で音楽制作が出来るようになりました。ここで音楽制作のハードルが一気に下がる訳です。
もしこのような変化が無ければ「DTM」という音楽ジャンルは存在しなかったでしょう。
そしてその結果「DTM」がもたらしたものは、「誰でも音楽が作れる」という現象です。
それまでの音楽はもちろん例外もありますが、楽器が弾けたり、音楽的な素養がないと出来ないものでした。楽器を弾いたり、譜面を書いたりして制作していたものだからです。
それがもはやマウスで音をピアノロールに置いていくだけで出来るようになった訳ですから、もはや音楽の制作方法まで変えてしまうことになります。
マウスで音置くのにコード進行なんて必要ないですからね。
そう考えていくと「DTM」は音楽のあり方を変えた、と言っても過言ではないと思います。
ただ今日の記事、「まとめ」といいながらまとめになっていないような気がするので、明日こそはきちんと総括して終われればいいな、と思っています。