ミュージシャン③Billy Joel~9
今日で最後のアルバムにしたいと思います。
商業的には大成功を収めた「An Innocent Man」です。
まあこのアルバムは売れるでしょうね。参加しているミュージシャンも凄いと思いますが、それはこのアルバムとは関係ないでしょう。
ただ、昨日も少し書きましたが、どうしてもこのアルバムを好きになることが出来ません。
このアルバムってBilly Joelの「好き」で出来ているアルバムなんだと思います。過去の音楽への郷愁が全面に出てますよね。
で何一つ新しいことをしていないので、全く魅力を感じないんですよ。
確かにBilly Joelのソングライティングの上手さはこの作品でも感じられます。ただそれ以上でもそれ以下でもないとしかいいようがありません。
Billy Joelが制作する必然性がこのアルバムにあるとは思えません。それなら過去の音楽を聴いていればいいじゃないですか。
もちろん過去の音楽が好きな方にとっては、これは上質なアルバムでしょう。確かに良く出来ているとは思います。
ただやはりミュージシャンって、これまでの焼き直しだけではダメだと思うんですよね。
過去の音楽の上に自らの音楽が存在しているという事実を否定することは出来ません。
ただそこに新しいものが足されていかないと、音楽が先に進んでいかないじゃないですか。
それって過去の遺産を食い潰しているだけのようにしか思えません。それを繰り返していくと音楽がマンネリ化していくだけです。
まあこのアルバムにあるような音楽が自分は好きではない、というのは紛れもない事実です。
ただ、このアルバム、「好き」だけで作っているから、その後に繋がらないと思います。
この後、Billy Joelってかつてのような輝きが無くなるじゃないですか。
このアルバムがその原因なのかもしれません。
もはや新しいものを加えることが出来なくなって、このようなアルバムを制作したのかもしれませんが。
明日からは別のミュージシャンについて書いていきたいと思います。
今回はまとめはありません。