作曲・編曲⑤
音楽における「大量生産型分業システム」が減少している、という話を昨日最後に書きました。
この点について今日は書き進めていきたいと考えています。
実はこの状況、かなり前からあったんですよ。
作曲者がコンペに作品を出す際、良く聴こえた方が有利ですよね。そうするとやはりメロとコードだけの作品では通りにくくなります。
そうすると、デモの段階でクオリティの高いものを作った方が有利、ということになると思います。
なので、デモでアレンジまで出来ていた方がいい、という話になるんですよ。
コードとメロだけのものより、アレンジしている作品の方が良く聴こえるのは、よほどアレンジが酷くない限りはあり得ません。
そう考えていくと、当然作曲者は編曲まで手掛けるを得なくなります。
もちろんそれが実際に採用されるかどうかは別の問題なのですが。
で、その部分まで含めて評価の対象になってしまうので、編曲能力を上げざるを得なくなってくる訳です。
なので作曲者が編曲までやるようになってくる訳です。
では何故今でも編曲者がいるのか、という話になりますよね。
その点は明日にでも。
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