昭和歌謡③
昨日は「昭和歌謡」好きではないと書きましたが、全て嫌いという訳でもないんですよ。
「木綿のハンカチーフ」、これはいい曲だと思います。
アレンジこそ今ではありえないアレンジですが、曲の構造が変わっているんですよね。どこがAメロだとかサビだとかいう感覚が感じられない。
洋楽にある、Verse・Chorusという概念でも説明出来なさそう。
正直よく分からないです。
おそらく詞先ということが影響しているし、松本隆さんが書けるものなら書いてみろ、という感覚で書いた歌詞なので、おそらくこういう曲になったのかと。
ある意味特異点的というか、書いた筒美京平さんが凄いということなんでしょうが、計算して作っている印象もないんですよ。
ただ歌詞に曲をあてたらこうなった、的な。
だからこの曲の後に続く曲、ないと思います。ある意味誰にも影響を与えていない、というか真似出来ない世界に入っている。ある意味袋小路的というか、終着点というかそんなイメージ。
そのこと自体はやはりこの曲の限界でもあると思いますが、紛れもなく優れた作品ではあるのでしょう。
ただやはりあのアレンジだと聴く気は起きませんが(笑)。
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