作曲・編曲168
本当は昨日の続きを書く予定だったのですが、差し替えます。
きっかけは「エイトジャム」です。
竹内まりやさん特集でしたね。
でもここで触れるのはその点ではありません。
「駅」のストリングスアレンジに関する点です。
服部克久さんが山下達郎さんに直して、と言われて15分で直したという話。
確かにこの曲のストリングスはいいのだけれど、山下達郎さんが直して、と言わなかったら、違うアレンジになっていた訳です。
まあそれはそれとして、15分で直すのが難しいか、という話。
はっきり言うと出来て当たり前です。
ストリングスアレンジってポピュラーでは専門職的な位置づけになっていますが、どちらかというと数学とか算数の問題解いているようなものです。
ここがこう動いたら、ここはこう行く、みたいな感覚で出来るものなので、それほど難しくはありません。
15分で出来て当たり前です。
感覚的には数学というより算数の世界。
むしろ難しいのは、やたらとdimとか出てくる曲。
これだと計算が凄く難しくなります。
自分でやっていて、何でこんなに響きが悪いんだろうか、と良くみてみたら、執拗にdimがあったから。
完全5度が無くても、その和音が単体で出てくるだけなら、対処はそれほど難しくはありません。
ただ執拗に出てくると、それだけで分からなくなりやすい。
元々「異物」なものだからです。
だからこそ「音楽の悪魔」なんですよ。
自分で書いていて気がつかない自分もどうかと思いますが(汗)。
ちなみにこの曲で、サビ前に執拗にdimが出てきます。
でも気付かなかったんですよね。出てくる和音がD7の根音省略形だったので、なんとなく使ってしまったんだと思います。
基本頭の中で書いているのですが、自分の曲を理解出来ていなかったんだと思います。何で響きがこんなに悪いのか、と思ってCubaseのピアノロール見てみたら、なんだこれ?になってました(汗)。
まあ曲を書くなんてそんなものなのかもしれません。
ただ、基本的にはストリングスアレンジは単なる計算です。計算の仕方を知らない人が多いから成り立っている職業、と言っても過言ではないでしょう。
明日からは通常の記事に戻ります。
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