テクノロジーと音楽⑱

一昨日記事を書いていて、気になることがあったので調べてみました。

昔のデジタル録音機器、16ビットですら無かったらしい。

16ビットになったのはCD発売の少し前。

この時点でCDのマスタリングに使えるようになったらしい。

当たり前ですが、CDより低音質ではCD並みの規格のものは絶対出来ない。

というかCD発売のためにその主体となったS社が16ビットのものを出したのが最初のようです。

そうでなければCDのマスタリングに使うことは不可能ですから。

でも民生用はその後も14ビットが使われていた。

S社のみ14ビットと16ビットの切り替えが出来たようです。

正直理由は分からないのですが、おそらく安定性の問題だと思います。

昔はビデオテープにデジタルデータを録音していたんですよ。PCMプロセッサーという装置を使ってA/D変換、D/A変換を行ない、そのデータをビデオテープに録音していた。

だから16ビットだと安定性に欠けた、というのが実態でしょう。

S社はCDを出した手前、無理しても16ビットモードを付けていたのでしょう。

ただある意味、発想は凄かったと思います。

他にデジタルデータを録音できるほどの媒体が無かったのかと。

やはり動画というのはそれなりにデータ量が大きいため、それなりの記録媒体が必要です。だからビデオテープに目を付けたんでしょう。

今では考えられないような話ですが、必要は発明の母なんですね。

明日は何故CDフォーマットのものを作る場合、より高音質のデータが必要なのかについて書きたいと思います。


ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。