DTM117

そう言えば音圧に対する考え方について、中途半端な感じで終わっていたので、今日は続きを書きたいと思います。

基本的に音圧をエフェクタで上げることについてあまり関心はありません。

もちろん低すぎは論外ですが。

エフェクタなりで持ち上げると、間違いなく不自然な音にしかなりません。不自然さとバランスは両立しない。どの辺が一番適切に聴こえるか、そこがポイントです。

MIDIトラックが無ければ何もしない、これが本来の姿です。

クラシックにしてもジャズにしてもそんな処理はしません。コンプだのリミッターだの使うのはロックやポップスだけです。

ましてやマキシマイザーなんて代物は有り得ない。

自分が基本的にオートメーションで対応しているのも、あくまでも突発音を下げるためだけです。

もちろんそのために異常な労力を使います。その割にエフェクタを使うより効果は低い。

ただそれでも出来る限り音圧は上げた方がいい。

その時重要なことは、音割れしないぎりぎりまでoutputを上げる、ということです。

結構これ、労力かかるんですよ。最初の内はざっくりですが、最終段では、少し割れたら0.1下げる、もう少しいけそうなら0.1上げる、という作業をひたすらやっています。

音圧が異常に低い方って、こういう努力をしていないんだと思います。

でも、小さい音だと聴きづらいし、実はデジタル音源の特性として、音質的に悪くなる。

だからこういう細かい作業は必須なんですよ。

でもそこまでやっていない方が多いように思えます。

ちょっとした苦労で作品の出来は変わるものです。

そういう作品を聴くと残念な気持ちになります。

まあ自分もまだまだ改善点はあるのですが…。

やはり精進は大切ですね。良くしようとしない限り、良くなることはないから。


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