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韓国妊婦生活#7 コングクスが食べたい

私は10月初めの妊娠発覚から5月末まで、秋~冬~春を股にかけた妊婦なのですが…

真夏を経験しなくてもいいというのは結構ありがたくもありましたが、でも韓国の厳しい冬はそれはそれで辛かったな、とも思います。

まあ妊婦というだけでいつ何をしてもきつい日が多いんですけどね。

特に食べたいもの、食べられるものが限られている人は相当辛いんじゃないかなと思います。
(にんにくがだめになってしまった私は韓国自体が辛かったのですが笑)


たまに妊婦さんが使う韓国のコミュニティサイトで真冬に「スイカ買えるところ知りませんか?」というような書き込みを見るたびに「ああ、これは辛いよな」なんて思ったりもしました。
桃などは缶詰でなんとかできるとしても、スイカはどうなんでしょうね。

私は最近コングクスが食べたくて仕方がなくなっていました。コングクスというのは、豆乳スープに麺が入った真っ白な料理のことなのですが、韓国では基本的に食堂にメニューとして登場するのは五月頃からの料理です。

日本でいう冷やし中華とかかき氷の位置づけでしょうか。

胃が?口が?疲れているのか、柔らかい舌ざわりのものが食べたくなっていたんでしょう。
豆乳買ってきて作ればいいんですけど、お店で食べるクリームのような濃い味が食べたい。銀食器に入っていて、そのお店こだわりのキムチがあって、ちょっと塩とかでスープの味を調整したりして、そうした上で食べたい。どうしても食べたい。
そう思って検索したところ、ありました。

同じ龍仁市といっても車で三十分程度行ったところにある、三月から開いているという専門店、コンケミ(콩게미)です。
週末に行くと50組くらい平気で待っています。回転率が速いのでそれくらい待っても三十分はかからないかなと思います。

メニューは白いクリームコングクス(크림콩국수)と、黒豆を使ったカマンコングクス(까망콩국수)、そして餃子のみ。
クリームのほうは甘さが少し強めに感じられ、黒豆のほうは塩気や酸味が一切ないチーズのような口当たり。さっぱりしています。


コンケミのクリームコングクス

キムチはヨルムキムチで、これまた相当美味でした。

そしてもう一軒。夫の会社の人たちがおすすめしてくれたお店です。こちらは年中やっているチンジュチプという汝矣島(ヨイド)の有名店です。
一杯1万5000₩と麺類にしてはちょっとお高めですが、それでも一度行く価値ありです。キムチが辛くないタイプですが、これまたコングクスに合う!

チンジュチプのコングクス

完全に好みの問題ですが、私はコンケミの黒豆コングクスが一番口に合いました。

他にもチンジュフェグァンという有名なお店もあるのですが、ここには味の調整には塩しかないらしく、砂糖派の夫がいるうちとしてはちょっと足が向かないというか、一緒に行くのをためらっています。一番うちから遠いですしね。
(コングクスに塩をかけるか、砂糖をかけるかは地域によっても差があるようで、全羅道にルーツがある夫は砂糖派です。私は個人的にどうしても砂糖をかけるとデザート風に感じられてしまうのと、キムチには塩の方が合う気がしてしまって塩です)

立て続けに二軒の専門店を回った私たち夫婦。
さらさらしたコングクスに慣れていましたが、シチューのようなコングクスもいいなあと、少し早めに夏の味を感じました。

ちなみにコンケミの方は二度行きましたが、二度とも心なしか妊婦率高めでした笑
みんな柔らかい口当たりを求めているのかな。


ちなみになぜ夏しかやらない店が多いか、というと冷たい麺は冬に売れないからという理由だそうですが…
冷麺は年中あるじゃないかー。
コングクスももうちょっと売ってくれてもいいのになと思いました。

出産後、お持ち帰りでもいいのでできれば真夏にも食べたいと思います!


*つづく*
お読みいただきありがとうございました:)



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