私の素敵なおばーちゃん
本番から抜粋→
今朝、再び母から連絡があり、喋れなくなりそうだから、話せるうちに会った方がいいとのことだった。
以前、『丁寧な暮らし』について記事を書いたのだけれど、その時に祖母のことを思い出した。記事はこちら
思い出した時は下書きだけしていたのだけれど、今タイミングを逃したらしばらくこの話は投稿できなくなりそうなので、投稿する事にした。つらつらと書き連ねたので、読みにくいと思うけれど、私のおばーちゃんはとても素敵で自慢のおばーちゃんなんだ☻
おばーちゃんのごはん
昔からよく親戚の皆でおばーちゃん家に集まった。たいてい10人前後いたのだけれど、いつも夕飯を祖母一人で用意してくれた。
祖父は釣りが趣味で鮎やキンキやメバルなんかをよく釣ってきていた。それを祖母が捌いてそれぞれ南蛮漬け、塩焼き、煮付けなんかにして出してくれた。
もちろん筑前煮やキャベツのお浸しや菜葉のおつけものなど副菜もたくさん、それから炊き立てつやつやのごはんとお味噌汁も。食後には必ず大きなお皿にたくさんのフルーツと、急須で入れた美味しいお茶を出してくれた。
働くお母さんとしてのおばーちゃん
祖母は今で言うところのワーキングマザーだった。裕福ではなかったけれど、彼女はいつも上品だった。たまに自分へのご褒美にFENDIのスカーフを買ったそうだ。
それから数年前に認知症を患い、それまでの穏やかな暮らしに影がさした。祖父は癌を患い入退院を繰り返した。そのたびにガタンッと音をたてるように衰え、そのうち亡くなってしまった。
認知症は彼女らしい上品さや丁寧であることをなくした。
私の大好きなおばーちゃん
先日、祖母が入院したと母から連絡があった。口からの出血が止まらなくなったそうだ。病院で処置してもらって落ち着いたとのこと。
少し前に口腔癌と診断され、腫瘍がすくすくと育っていたのだけれど、彼女の状況を鑑みて、治療せずにいた。幸いなことに痛みは全くなかった。元気だったし食欲旺盛で、私たちとカフェに行くと驚くほど食べた。
今朝、再び母から連絡があり、喋れなくなりそうだから、話せるうちに会った方がいいとのことだった。
祖母は私の憧れだ。お洒落で可愛げがあってちゃんとしてて、とっても素敵な人なんだ。大好き。明日会いにいくよ。
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