チョコレートドーナツ

いつもの如くNetflixの『高い評価を得た映画』欄を巡回していたら、『チョコレートドーナツ』という映画をみつけた。

私が高校生のころ、友人の家でレンタルDVDで一緒に観た映画。人といるときは恥ずかしいから泣かないようにしていたんだけど、どうしても堪えきれなかった。

血の繋がりがそんなに偉いのか。同性同士で愛し合うことがそんなにいけないのか。主人公のカップルと、実の親にネグレクトされていて主人公たちと共に過ごすようになったダウン症の男の子の間にはたしかに本当の愛があったのに。家族っていったいなんなんだろう。愛っていったいなんなんだろう。

形式に囚われて行き場のなくなったお洋服は好きだけど、人間同士の関係性ならそれは地獄でしかなくて、いつまでたっても変わらないそんなあり方を何もできずにただ眺めていると、気が滅入る。

なんてことを考えながらまた泣いてしまったのだ。何年たっても記憶が蘇る良い映画なので皆さんみてください。

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