#51 パトリックとオ・ジェソクの移籍報道について。
基本的にちゃんとした……ちゃんとしたっていうか、かったーい文体のサッカーブログは全部メインブログの方でやってるんですね。ガンバ大阪しかり、京都サンガしかり、日本代表しかり↓
今日はガンバ大阪に6月にやってきた2つの移籍報道について、noteの方で書いてみたいと思います。
①FW18 パトリック
まず6月17日に韓国紙から「FCソウルがパトリック獲得を狙っている」という報道がありました。
ニュース元となった韓国メディアの立ち位置が現地でどのようなものなのかはわかりませんが……実際問題として、パトリックのFCソウル移籍の可能性はほとんど無いと思います。
その理由として、パトリック本人のみならず、FCソウル側にもそこまで大きなメリットが考えられないからです。
パトリックはガンバで決して安くない金額を受け取っています。現場の立ち位置こそサブのFWとなっていますが、そもそも今年で33歳かつ、日本国籍取得を目指すほど日本語学習にも励み、日本生活にも順応しているパトリックがブラジル帰国以外の理由でJリーグを退団する理由がほとんど考えられないからです。出場機会を求めて他のJリーグチームに移籍、もしくはガンバで受け取る金額を遥かに超えるオファーでも受けない限り、ブラジル以外の国に移籍する事はおそらく無いと言えるでしょう。
じゃあFCソウル側がそういうオファーを提示したのか?と考えると、そこにも無理があります。そもそもFCソウルというチーム自体が韓国では資金力のあるチームという事情もあって、既にFWにも一定数の有力選手が所属しています。その状態で、違約金+ガンバを大幅に上回る条件でもってパトリックを今すぐ獲得すべきメリットがおそらくFCソウル側にも無いと考えられるからです。
唯一この話に信憑性があるとすれば、ガンバが1月に獲得を目指したFCソウルのMFチュ・セジョンの獲得交渉の際にトレード要員…みたいな形でパトリックの名前が挙がったのが形を変えて今回のようなニュースになった…というくらいでしょうか。
実際に6月17日の韓国メディアの報道以降、パトリックに関する続報は出てきていません。
話は飛ばしと言えるものだったと考えるのが自然でしょう。
②DF22 オ・ジェソク
パトリックのケースと異なり、移籍に現実味がある、移籍の可能性が避けられそうにないのがオ・ジェソクの移籍報道です。
ジェソクの報道があったのが昨日、6月24日。こちらも韓国メディア発の情報で、どうやらジェソクとの契約は今夏までだったらしく、それに伴い母国のKリーグチームを含めた複数チームでの争奪戦の結果、名古屋グランパスへの移籍が濃厚…と。
此方については韓国メディアが報道したのは昨日ですが、今日になって日本の各スポーツ紙が一斉に報じ始めるようになりました。デイリースポーツに至っては、ガンバ側が契約延長を打診したものの折り合いが付かなかった…とも書いています。
今年は過密日程ですから、残って欲しい気持ちは山々です。ただ、ジェソクに関しては移籍は現実的というか、避けられない…と思う部分もあります。
昨夏にFC東京にレンタル移籍したジェソクは今季からガンバに復帰しました。ただ、そもそも昨季に一度ガンバを出た大きな理由が出場機会が減った…というよりも、そもそもガンバが4バックから3バックに変更した事でジェソクのポジションが物理的に無くなった、というのが正解と言えました。だから正直なところ、今年一度復帰したこと自体、嬉しさと共に小さな驚きだったのも否定出来ません。
開幕戦の横浜F・マリノス戦がそうだったように、対戦相手によっては4バックを採用する試合もあるかもしれません。が、今年の基本システムはまあ確実に3バックでしょうし、良くも悪くも4バック特化というタイプのプレーヤーであるジェソクにとって、過密日程を踏まえるとガンバが残留要請をするのは自然な流れだったとしても、方針的に出場機会の保証は難しい訳です。
ジェソクは既に30歳で、現役選手として残された時間も決して長いとは言えなくなりました。3バックの場合、右WBは小野瀬康介、右CBは昌子源が入り、2番手も前者は福田湧矢、後者は菅沼駿哉、どちらでも2番手になり得る髙尾瑠がいる以上、いつどれだけ採用するかわからない4バックの為に残留出来るほどジェソクに時間の余裕はない事を本人は理解しているんだと思います。気がつけばガンバ史上最長在籍となった外国籍選手で、言うまでもなくガンバの為に尽くしてくれた選手。退団は惜しまれますが、サッカーには付き物というかいずれ確実に訪れるものなので、こればっかりは仕方がないというか、避けられないのかな…というのが感想ですね。
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