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夫と二人で東南アジアの旅⑦自分の国は好きですか?

こんにちは、住川晴代です。
2018年9月のシルバーウィークに夫と東南アジアを旅した時の旅行記を綴っています。

今までのお話はこちら。
夫と二人で東南アジアの旅⑥疑いから入ってしまう私

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☆9/19 終日アンコール遺跡群を観光!

アンコールワットについて事前に調べていた時「アンコールワットは朝日や夕陽のタイミングで見るととても綺麗だ」とインターネットに書かれていたが、私たち夫婦は特に惹かれなかったので9時に宿を出発した。

レンタルバイクで向かったので携帯を操作することが出来ず道に迷ってしまい、アンコールワットの外周を何周もしてしまった。

しかし、外周を走ったことで見えた景色もあった。

アンコールワットの外周は正方形に近い形になっておりアンコールワットを囲うような形で水が流れている。その水を挟んでアンコールワットの逆側は小さな土手のようになっていて現地の人たちがアンコールワットを見ながら友人や家族と一緒に時間を過ごしていた。日本では見かけない光景だなぁと思い微笑ましく思った。

やっと正しい場所にたどり着きレンタルバイクを止めてアンコールワットの入り口まで歩く。
門番の人に「チケットは?」と聞かれ、ここで買うものだと思っていたため「ノー」と答えた。

すると、「チケットはここでは買えない。市内にチケット売り場があるから買ってきてから来ること」と追い返された。

チケットは現地で購入出来るだろうと勝手に想像していた私の負けだ。
再びレンタルバイクを走らせシェムリアップ市内のチケット売り場へ向かった。

平日だからか?それとも既に11時だからか?雨だったからか?は分からないが、チケット売り場は閑散としていた。お金を払い顔写真を撮ったらすぐにチケットが発行された。

チケットを購入して引き返す途中に日本人が経営しているレストランがあったので昼食を取ることにした。

カンボジアに来たから現地の料理を食べたいと思いクメール料理のスープを頼んだ。甘酸っぱくて酸っぱさの方が勝っていた。これは好みが分かれるかもしれない。私は大丈夫だったが夫は苦手な味だったようだ。

腹ごしらえをして今度こそアンコールワットに入った。
アンコールワットの象徴でもある3つの塔の頭が入り口から少し見えてワクワクしてくる。

入り口近くの小さな塔を抜けると、そこには壮大なアンコールワット遺跡が広がっていた。

左右対称になっている3つの塔に向かって大きな一本道が通っている。遺跡に続くこの大きな一本道がさらに壮大さを後押ししている気がする。
この道があることで「今から自分はあの3つの塔に向かうんだ。そのためにはここを歩かないとたどり着けない」と思えてくる。
一本道を歩いている途中、振り返って後ろを見ると後ろの遺跡も左右対称になっている。
左右対称であることってこんなにも美しく見えるんだ。

遺跡の中でどれが好き?と聞かれたら「アンコールワット」と答える人の気持ちが分かる気がする。

遺跡の中は壁画やレリーフも綺麗に残っており、そして何より細かかった。今よりも機械が無かった時代にどうやって作ったんだろうと思うほど素晴らしかった。

夢中になって写真を撮っていたら夫の機嫌が悪くなってきて最終的には喧嘩してしまった。
夫は写真を撮られるのが好きではなく、でも私は自撮りが好きでアンコールワット遺跡を背景に自撮りを強要していたからだ。

最後は別々で回っていた。私がレンタルバイクに戻ると夫が乗って待っていた。
「早く行くよ」と無言の圧を感じたのですぐにレンタルバイクに乗って駐車場を出た。

だが、駐車場を出てすぐに警察官に警棒で制止された。

止められた理由が分からないまま警察官の指示に従う。近くにいた警察官の元へいけ、と言われレンタルバイクを降りて歩いた。

私たちはすぐに国際免許証を見せたが、納得していない様子だった。
英語が聞き取りづらかったこともあってとにかく私たちは国際免許証をアピールしたが、どうやらヘルメットなしで乗っていたことを咎めていた。

私たちは喧嘩していてお互いに口を聞かずにレンタルバイクに早々と乗ったためヘルメットを付けることを完全に忘れていた。

二人で罰金15ドルを払い警察官から「ヘルメットを付けるように」と注意を受けると、返してくれた。
喧嘩した結果罰金15ドル払う羽目になったことが面白く夫と二人で笑ってしまった。
痴話喧嘩なんてしないでヘルメットを付けなさいよっていうお告げだろう。

その後はアンコールトムを周ったがそこでもお互いに別で見て、最後に回ったタプローム遺跡でようやく会話を取り戻した。遺跡が夫好みだったようで写真をたくさん撮っていて「この写真見て~」と見せてくれた。

タプローム遺跡を出る時に小学生ぐらいの売り子の女の子に捕まった。流暢な英語でお土産を売っている。何も返事をせずにいるとお土産の値段を安くしてくれる。
お土産を買わずに写真撮ってもいい?と聞くと「撮るならお土産買って」と返ってきた。その歳でもう商売上手だなと思った。

この子の流暢な英語は観光客から学んだのかな。小学生なのにお土産の売り子をしているから、貧しいのかな。勝手にそう思って、その子に聞いてみた。

「カンボジアは好き?」

すると、元気よく「好き!」って返ってきた。

その子がどんな環境に置かれているかは分からない。苦しいかもしれない。楽しいかもしれない。どんな状況であれ胸を張って自分の国を好きだと言えるってなんてすごいことだろう。

また、こんな小さな子でさえ英語が喋れるのに、教育の環境が整っている日本の高校そして大学を卒業した自分はそこまで英語が喋れない現実を見て空しくなった。それと同時に、英語を頑張らなきゃいけないと改めて思った。

タプローム遺跡を後にして、一旦宿に戻ってから昨日と同じナイトマーケットに向かった。

この日はクメール料理屋さんに入った。私はひき肉と茄子と卵の炒め物を頼んだ。美味しかったがどちらかというと中華料理のような気がした。
このお店のメニューは中華料理も入っていたので、自分が頼んだそのメニューがクメール料理なのか中華料理なのかは分からなかった。

お店を出た後は、明後日に向けてバスのチケットを購入した。
シェムリアップからカンボジアの国境であるポイペト行きのバスだ。
ポイペトからタイの国境であるアラヤンプラテートに入り、バンコクへ向かう予定だ。

無事に購入出来たので宿へ戻ろうとした時、レンタルバイクが壊れてしまった。
キックスタートを試すもなかなかエンジンが入らない。

私たちが困っているのを見て、近くのレンタルバイク屋の青年が寄ってきて助けてくれた。
無事にエンジンが入ったあと、「このバイクいくら?」と聞かれたので「17ドルだよ」と答えると「高い!!!」と返ってきた。
青年がやっているレンタルバイク屋では10ドルで提供しているらしい。

観光客価格なのは重々承知だったが「17ドル払ってこれかぁ」と思わずにはいられなかった。

宿に戻りクーラーに喉をやられていることに気づきながら、眠りについた。


夫と二人で東南アジアの旅⑦自分の国は好きですか?に続く。

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