最近の記事

「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」を見て思った、殺し屋の寿命を伸ばすということ

・前提として私の人生で1、2を争う好きな小説、平山夢明の「ダイナー」では、殺し屋の寿命を伸ばすためマフィアのお偉いさん方がボンベロという元殺し屋を使ってダイナーを運営している。そこでは自分のために他人が料理をし、給仕してくれ、同じ業種の人間とコミュニケーションを持つことができる。他者との関わり、他者からのケアが殺し屋の寿命を伸ばす上で必要という考えである。 ・入鹿や深川もコミュニケーション能力に難があるが、それを補うように杉本や七瀬がついている。逆に戦闘能力では劣る杉本を深

    • なら国際映画祭2024NARAtiveJr「Muffin's Law」作品&メイキング上映と舞台挨拶についての感想

      「Muffin's Law」  天理市に住む三人家族。主人公は数学が苦手で落第の危機を迎えている。しかし娘を信頼しおおらかに接する母と、心配性で「大丈夫なの!?」が口癖の父に見守られながら、学校では数学教師であるアダム先生の助言から数学と自分の好きなものを結びつけることで数学の面白さに気づき、前に進んでいく物語。 https://nara-iff.jp/2024/program/narative/detail/?id=muffins_law ・まず主人公から生きていく力、

      • 「TOKYO VICE」矢吹について

        ※田邊和也推しの独断で書いています ※シーズン2ー7話までの内容を含みます 1.戸澤組若頭としての有能さ  なんといっても矢吹は仕事ができます。そもそも戸澤組は関西の暴力団体なのですが、奥村会の会長、中原から千原会の牙城を崩し関東へ進出するために送り込まれています。  千原会は関東で一番大きな暴力団組織なので、それに対抗できると思われている組で若頭を務めているということが、まず凄いです。人並み以上では足りないくらい仕事ができなければ務まらないポジションです。しかも設定上は

      • 「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」を見て思った、殺し屋の寿命を伸ばすということ

      • なら国際映画祭2024NARAtiveJr「Muffin's Law」作品&メイキング上映と舞台挨拶についての感想

      • 「TOKYO VICE」矢吹について