カナダ原住民と水産資源保護:どこの国も難しい問題【最新英語に触れる】【勉強会レポート】
世界各地の英語ニュースを読んでみようというコンセプトで、だいたい毎週どこかの英語ニュースを読むイベントを開催していまして、このページはイベントレポート兼、勉強会メモになります。今回のイベントは2020年10月21日に開催しました。
今週はカナダの新聞紙The Toronto Starのサイト、The Starを読んで読んでみました。
サイトはこちら
The Star
https://www.thestar.com/
(カナダリクエストはShibataさんから)
トロント・スターは1892年創刊、カナダ最大の日刊紙。編集方針はカナダ的な意味でのリベラル、カナダのナショナリズムを代表。
ヘミングウェイはトロント・スターの記者として働いていた際、特派員としてパリに渡り小説を書き始めた、など
このサイトは有料購読していないと読めない記事が多かったのですが、フリーで読めるこちらの記事を読みました。
Amidst Mi’kmaq lobster fight, DFO seized traps from second First Nation in Nova Scotia, email shows
https://www.thestar.com/news/canada/2020/10/20/amidst-mikmaq-lobster-fight-dfo-seized-traps-from-this-second-first-nations-fishery-in-nova-scotia.html
原住民グループと漁業の話
当たり前のように出てくる固有名詞が大変でしたが、ロブスター漁で生計を立てる原住民グループと、それを取り締まる政府とで揉めているという話のようでした。
漁業資源保護のため、ロブスター漁の網(カゴ)にも政府の認証タグが必要で、タグのない網を100個以上も押収した政府。
自分たちで漁業計画を作って提出する原住民グループ、政府は横暴だと非難。
そこに原住民間や、非原住民の漁業会社も絡んでの話?
それぞれに立場と言い分があるでしょうし、生計と資源保護と企業利益、先住民と入植者という気持ち的な対立もあるかもしれないし、先住民グループも50もあると多様性も難しい問題でしょうし、どこの国でもそういう問題があるんだなあ、という感想でした。
単語チェック
Nova Scotia
ノバスコシア州。スコットランドからの移民の多い街だと参加者の方からの情報。
wikiによるとラテン語で「新たなるスコットランド人の国(New Scotland)」とありました。ラテン語なんですね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%B7%9E
ニュージーランドにもスコットランド移民が多い都市があるとの情報もありました。
First Nations
政党名では?という予想もありましたが、カナダの原住民の共同体だそう。50以上の民族、言語があるよう。
moderate livelihood fisheries
何度も出てきた単語ですが「適度に生計を立てられる漁業」という意味のよう
関連記事でto earn a “moderate livelihood.”とあったので、「儲けすぎないでほどほどに生活できる程度の」(獲りすぎない程度の)ですかね。
fishery は漁業
Department of Fisheries and Oceans (DFO)
カナダの水産海洋省
hands-off 無干渉
band band trapsという形で出てましたが、紐やバンド(帯)という意味の他に
部族という意味合いで使うこともあるようなのでそれかも。
treaty right 条約上の権利
implement 実行する
A second First Nation 「2つ目のファーストって??」となりますが、
先住民グループFirst Nationのうち、2番目に大きなグループでは?という推察が近い気がします。
その後にPotlotek First Nationという言葉が出てきたのでそれを差していると思いますがpotlotekが2番目に大きいのかは不明。
Indigenous 土着の
shy away from 避ける、しり込みをする
Assembly 議会、会議、集まり、組み立て
be addressed addressってシンプルだけど難しい単語。
n.演説、住所 v.呼ぶ、話しかける、提出する、処理する
Potlotek 原住民の一つと思われる
Nation-to-Nation 原住民の間で(?)
Mi’kmaq、Sipekne’katik、Potlotek どれも先住民グループの名前だと思いますが、英語らしくない、発音しにくい名前が「世界は英語だけではない」と思わせてくれます
こんな話も
読みながらこんな話も出ました。
・漁業権の争いは日本でもありますね
・アイヌやアボリジニの話 彼らと世間の関係
・ロブスターは向こうでも高級なはず
・1日どれくらい獲るんだろうか
・ロブスタートラップは網ではなくカゴぽい。手足切れちゃうし
・日本のタコつぼも良く出来てる。タコの足が絡まない
などあれこれ話しました。
関連記事もちらっと見たら、長く続いている問題のようです。
民族問題というと私はアフリカのあちこちで起きている民族間対立を想起しますが、カナダでも、どこの国でもグループ間対立はあるんでしょうね。
次週読むのは
次週10/28水曜はタイのバンコクポストを読んでみます。
Bangkok Post
https://www.bangkokpost.com/
タイの緊急事態宣言も終わりになったようで、平和なタイのニュースになるかなと思います。
ご参加お待ちしております。
Blue Baobab Africa ブルー バオバブ アフリカ。 東京タワーの麓でアフリカとメンタルヘルスと色々のごちゃ混ぜをやっているカフェですがゴーイングコンサーンに疑念しかないので サポート頂けると嬉しいです。