退職前夜の書き殴り
流浪が多い人生だったので、15年も同じところにいたことはなかった
こんなに長くいるとは思わなかった
もっと早く辞めてると思ってた
なのに今は辞めることに現実味がない
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不満も多かった
何度もあちこちに噛み付いた
生意気にも上司に怒鳴り散らした事さえある
用意周到に外堀埋めた提案して、上司にてめえ!って言われた事もある
後輩を泣かした事だってある
自分が泣かされた事もある
楽しい仕事ばかりじゃ決してなかった
クライアント試写で揉めて
それって企画のひっくり返しじゃないの?!って思うようなものもあった
無茶なスケジュールもあった
監督にため息つかれた事もある
営業に喧嘩も売った
暑いロケも寒いスタジオもあった
いつもいつも納得できた繋ぎが出来た訳じゃなかった
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でも、編集するのは楽しかった。
試写で1回目を流したあとの、いいっすねーっていう反応が嬉しかった
監督とこーする?あーする?それともこれは?ってきゃっきゃ言いながら作業するのは時間を忘れた
CMが好きだった訳じゃない
合成するのも苦手だった
忙しいのは体力的にしんどくても、気持ちは楽しかった
地上波を見ないから
自分がやったCMのオンエアは多分全部見ていない
でもアーカイブを整理してて、どの作品にも色々な事を思い出した
1回しかやらなかった監督、リピートしてくれた監督
仲良くしてくれた制作部、現場でよくしてくれた撮影部や録音部
そして、
現チームのみんな、卒業していった人たち
本当にありがとうございました。
誰に届く訳じゃないところで、前夜の気持ちを書き殴っておく。
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