【不思議体験】全ては繋がっていた
全ては神様の采配である、そう感じた出来事について。
父の親戚に趣味で占いをやっていた男性が居た。
すでに故人ではあるが、私が学生の頃に父がその人からあるメッセージを貰ってきたことがあった。
内省的になると道が開けるー
私は内省の意味が分からずに父に尋ねてみた。
自分の言動を顧みて反省し、自分の内側に目をやって観察しろ・・・と言われた。
当時の私はそれがどういう意味だったのか理解するのに苦労した。
超がつくほど真面目で冒険心も何もなかった私の反省すべき点とは一体なにか?
もっと行動的になれということか?
それとも恐れを抱くことなく前に進めということか?
父も具体的にはアドバイスしてくれなかったことで、私は内省的になれーというメッセージについて深く考えることなく日常を過ごしていった。
短大を卒業してしばらくしてから私は不思議な夢を見た。
グレー髪で肌の白い青年の夢だ。
忘れることの出来ない、不思議なオーラを醸し出していた青年はたびたび私の夢に登場していた。
ある時は衝撃的なことを言われ、ある時は彼と黙って何かを眺めていた。
もしかしたら彼は私の魂の片割れ?
淡い期待を抱いていた時期もあった。
だが、最後に登場した際には見知らぬ女性と並んで歩いている姿だった。
そうか、彼が選んだのは私ではなくてその女性なのか。
寂しさを抱きつつも、私はこれからはひとりで前に進んでいかなければならない、そう決意した。
ある年の秋頃に私は体調不良でしばらくパートを休んでいた時期があった。
ベッドに横たわってYouTubeを開いて何かを見ようと検索をしていたところ・・・偶然にもある怪談朗読を見つけて視聴してみることにした。
そこから私のYouTubeの視聴の仕方が変わっていくこととなる。
多くの時間を怪談朗読に費やした。
SNSを使って朗読されている配信者や作品を書いている作家と繋がることが出来た。
今まで孤独な道をひたすら歩いていた私に光が射しかかった瞬間だった。
私の居場所はここなんだー
目の前に開けた道に私はひたすら突き進んでいく。
もう何も迷うことはない。
私は自分に自信を持って走ればいいんだ。
そのルートを順調に進んでいた矢先のことだった。
今年の5月の末にあるトラブルが発生。
このトラブルのせいで怪談朗読への恐怖心が湧いて一度は逃げるという選択をしてしまった。
逃げても逃げても拭うことの出来ない恐怖心と強い焦り。
私はこのまま逃げ続けていいのか?
私は居場所を失ってまた孤独な暗い世界に戻らなければならないのか?
自問自答をしている際にある人からメッセージが届いた。
俯瞰しなさいー
内観して自分をよく見てー
俯瞰とは?
内観とは?
・・・これはどこかで聞き覚えがあるキーワード?
ずいぶん昔に似たような言葉を聞いたような気がする。
そうだ、父の親戚で占いをやっていた男性からのメッセージ。
内省的にーと書かれていたはず。
そうか、そういうことか。
魂の片割れと思われたグレー髪の青年、彼がたびたび私の夢に出てきては私に強い印象を与えてきた意味が分かった気がする。
子供の頃からずっと人を愛することから逃げ続けて、人と距離を取って傷つかないように避けてきた私に再び人を愛する大切さを教えてくれた姿の見えない協力者だったんだ。
だから、役目を終えた彼はパートナーと共に私の夢に現れたのかもしれない。
もう、君はひとりじゃない、大丈夫だよー
君を支えてくれる真のパートナーはすぐ側まで来ている。
だから、恐れないで。
逃げないで。
自分の心の本当の声に耳を傾けて。
直感を信じて前を向くこと。
魂が求めたものが本当の答えであることはもう分かっているはずだから。