【不思議体験】壊れたキーホルダー
創作活動のお守りとして持ち歩いていたキーホルダーが割れてしまった話。
ここ数日ネット回線が不調で特定の条件下で画面が固まったりエラーが出ることが多かった。
noteのホームも表示されない、ネトゲもエラー落ちする。
気分転換の手段すら奪われてしまった私はとても憂鬱だった。
昨日は手続きのために母と2人で役所へ行ったのだが、古い建物であることと人がそこそこ多かったことで空気が淀んでいたのかもしれない、どこか陰気なオーラが漂っていた。
それは母も分かっていたようで、何となく居心地が悪いと感じていたそうだ。
だが、そういう環境には必ずそれは潜んでいる。
生きている人の強い想念と浮遊霊である。
おそらくはその影響を強く受けてしまったのだろう。
帰宅してからはずっと肩甲骨あたりが痛んでいた。
お風呂に入っても疲れは取れず、早めに就寝したものの今朝は心臓がバクバクして目が覚めた。
もちろん見た夢は覚えていない。
怠い体を引きずって出勤するが、職場では元上司の恋愛話でパート仲間がキャーキャー騒いでいた。
今の私は魂の片割れ問題で試練を受けさせられている。
何処からともなくやってくる闇の刺客達に苛立ちと恐怖を感じて身を隠す日々に疲れ切っている真っ只中だったために、それを聞けるほどの精神状態ではなかった。
パート仲間が元上司に根掘り葉掘り訪ねて得た情報で周囲は沸き立っていたが、私は自分の置かれている状況のことを思い起こしては段々気分が沈んでいった。
どういう顔をすればいいんだ?
数々の試練に心身ともボロボロ状態になってしまった私には他人の幸せな話は眩しすぎた。
私と元上司の差があまりにも大きすぎたから。
今日一日ずっと心の中で過去の出来事がぐるぐる巡っては深くて暗い闇の世界へ引っ張ろうとしていた。
おそらくはあの人はそうだと思う、いや違う。
この試練があるからこそきっと私の考えた通りだ。
だけど・・・それを証明する方法がない。
私の勘違いかもしれない、だったら惨めじゃないか!
浮かんでは沈むの繰り返し。
何も出来なかった私の不甲斐なさを責める。
自分は弱いからこうなったんだ、note書いてることを誰にも言わなければよかった。
神社の話題を出さなければアンチとトラブルが起きることはなかった。
最恐の刺客となってしまったあの霊能者に相談しなければよかった。
・・・そもそも片割れと接触しなければよかった。
ひたすら自分を追い込んでいた時にパート先で使っているロッカーの鍵がついたキーホルダーを落としてしまった。
パキッ・・・小さな音を立ててキーホルダーの先の飾りが転がっていった。
慌てて拾いあげるが、悲しいことに飾りの付け根がぱっくりと割れてしまった。
だが、その瞬間に理解したことがある。
キーホルダーが私の悪い部分を持って行ってくれたんだ。
厄を身代わりで受けてくれたんだ。
だからあんなにあっさりと綺麗に割れたんだ。
アクリル製だからちょっとした衝撃で壊れる可能性は高い。
自分の不注意で落としてしまったのだから、落としたショックで割れてしまっただけの話だが、私は割れる音ですべてが浄化された気がしたのだ。
このキーホルダーにはある特別な思いと願いを込めてお守り代わりとして私の心の支えになっていた。
去年の夏頃にアンチに絡まれた恐怖心でnoteに怪談話を書けなくなっていた時のこと。
Twitterの前のアカウントの方で「〇〇〇なことがあったのでまた怪談話を書きたいと思う」というツイートをしたことがあった。
その時にイイネをして下さったある怪談朗読者様のおかげで私はやる気が起きた。
その後ひたすらnoteに書くことが出来た。
そのお礼も兼ねて怪談朗読者様のグッズのひとつであるアクリルキーホルダーを購入して創作のお守りとして持つことにしたわけである。
それでも神様の采配によって与えられた試練に心がすり減ってしまい、色情霊の接触の影響と闇の刺客が出てくることへの対処に疲労してまた書けなくなってしまった。
今度こそ引退した方がいいか・・・まさにそういう精神状態だった。
お守りのキーホルダーが割れたことで私はまた救われた。
「大丈夫だよ、またやり直せばいいよ」そう言われたような気がした。
今の私の精神状態は少し安定している。
風呂場のバスタブが壊れてお風呂に入れなかったのだけは辛いが。
物が壊れる時は大抵何か変化が起きる時。
今後の私には何が待ち受けているのか。
私は守られている、応援されている。
だから、何度くじけても前に進めていけるんだ。
ありがとう、お守りのキーホルダー。