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SNS大混迷期 2/7 23時追記

つまり?

X(旧Twitter)がお世辞にも居心地がいいとは言えないSNSとなり、どうしたらいいのかわからず人々は混乱するのであった……
これを勝手にSNS混迷期と呼んでいるだけ


この記事は何?

Blueskyが招待制ではなくなり、またひとつSNS環境が動いた。
それに伴い、いい加減自分がこの混迷期で思うことを文章にするかという記事。それに加えて、日本人がよくたむろってるSNSについてそれぞれ軽く考えていこうかなって。
なお筆者のこの分野の専門知識はむかし入口を撫でたぐらいです。

SNS混迷期って言うけど何が起きてる?

なんとなく分かる人も多いはず。
2022年秋ごろからイーロン・マスクによりTwitterは以前にも増して過激に変化し始めた。
使い勝手の変化、Twitter外とのサービスの連携、Twitterの方針、増える凍結、増えるスパム、トレンドやバズポストでのインプレッション稼ぎ、「X」……などなど。

それを受けて他SNSへの移住をする人、凍結などにより移住せざるを得なくなる人、Xは使い勝手悪いけど……な人、なんとかXに留まりたい人……などいろんな人たちが現れた。
そこで移住先として一気にいろんな名前が出始める。
初めはMastdon、Misskeyから始まり、Bluesky、タイッツー、Threads……
じゃあインスタとかTiktokとかは?などなどなんかいろいろ出てきた。
ここに一時期Discordの名前があったりもして余計にわけわからんことになっていた。Facebookはどっちにしろ落ち目らしいけど。

ビジネス系とかはまたちょっと違うしこの騒動の枠組みともズレてるので触れません。

いろんな人が現れてしまった

いろいろなサービスが代替案として名前を提示されるうえ、さっき触れたように人によってどうしたいかが細かく分かれてしまった。
結果的にTwitterにまとまっていた人たちが中途半端にバラけ、どのサービスがああだのこのサービスがこうだのとといった情報が錯綜しなんかよくわからんことになっている。

2/7 23時ごろ追記
Blueskyが招待制でなくなったことにより大きく人が動いているが、ここで一つわかった。MastdonやMisskeyなどは既に存在していたサービスで代替先を探している中候補として挙がり、定期的に人が移動するのに対し、Threads、タイッツー、Blueskyに関してはサービス開始しました/全開放されましたという受け入れのきっかけが大きかった。
それにより起きたことは「みんながそこに移動しているから自分も行ってみよう、アカウントを作ってみよう」というみんながやってることに続く日本人の気質が大きいのかもしれない。

じゃあどうする?

各サービスへの移住はそれぞれに障壁もある。
もうひとつ重要なのは、「そもそも人が新しいことをするのはそれ自体が障壁であり、自分から動くのは億劫に感じる人が多い」ということ。

しかしイーロン・マスクはXをTwitterに戻すことは無いだろうし、筆者はXに対して見切りをつけた、あるいは愛想が尽きた人間であるのでXにみんなで一緒にいようね!ということは言わない。あとどうしても棘のある見方になる。なっちゃう。

2022年秋から続くSNS混迷期。2023年はXが定期的にブーイングをくらい、そのたびに他SNSへの移住が話題になっていた。そしてそのたびに上記の問題にぶち当たる。
まだしばらくこのサイクルと混迷期は続くだろう。

自分に合ってるところをある程度使い分けできるのが理想なんだろうけど。どうしても徐々に一番使っている場所以外がフェードアウトしがちだよね。

このSNS混迷期を終わらせるにはどうすればいいのか?

1、大きな企業・公式アカウントがX以外で活発になり
2、一般ユーザーがそれに追従し
3、たくさんの人がいて見てもらわなくては効果が薄い人たち(コンテンツクリエイター・ストリーマーなど)がそれに続く
といった流れがあればいいなあ……
そう、Xでどうにかなるという道はもう考えてない。

各SNSについて・どこにでも書いてある話

ここから下に長々と書いてあることは他の記事やまとめサイト、なんならXで定期回ってる「各SNSの違い!」「移住先のSNS選び」みたいな画像に書かれてることとあんまり変わらんよ。

X(旧Twitter)

現状外から見ていると、天下のTwitterであったからこそ人数こそ段違いで多いものの、インプレッション稼ぎゾンビとスパムがそこら中に生えてて行政機関も機能していないスラム街。ディストピアの方が正解かも。

とはいえフォロワーはたくさんここに残ってるし、各コンテンツの公式アカウントも健在だ。ちいかわもここでしか見られない。くりまんじゅう先輩も喜びを思い出す。

ただし公式アカウントも少しずつ他SNSにアカウントを作り始めている。
それがまたFediverse(MastdonとかMisskey全部の事)だったりThreadsだったりTikTokだったりインスタだったり……SNS混迷期を加速させている。

ただ自分はもうそういったピンポイントの情報を見ることにしか使っていない。ハッキリ言って戻る気もない。
現状のディストピアに戻りたくないというのもあるけど、仮に昔のTwitterに戻ったとしても今更かな。だって他のSNSにはTwitter時代から欲しかった機能があるんだもん。
他のSNSってだいたいどこも昔のTwitter+欲しかった機能で構成されてるんだもん。
これが逆に移住しづらくなる要因にもなると思ってるけど。
知らない機能があるってことはそれを理解して覚えなくてはならないということ。「今まで通りの物が使えればそれでいい」という感覚の人たちにそれを強要するのはストレスにしかならないでしょ?

Fediverse(フェディバース)

今名前を出しちゃったから一旦触れる。
といってもFediverse(フェディバース)はSNSの名前ではない。MastdonやMisskeyなどが導入している理念・システムみたいなもの。今後Thresdsもここに入る予定だ。
MastdonとかMisskeyとかいろいろあるけど、そのどこにいてもお互いにフォローできる。つまりXからタイッツーとかBlueskyの人もフォローできるよ!みたいなもの。
MastdonとMisskeyでもフォローし合える。他のよく知らんFediverse対応SNSでもフォローできる。
日本語で「分散型」「分散SNS」って言葉をあてられてしまったせいで「人が分散しちゃうんでしょ?」って誤解を受けがちだけど真逆。この日本語訳が定着したことは凄く不満。

Mastdon(マストドン)

Fediverseの話しちゃったからの流れでこれ。FediverseにあるSNSのひとつ。
このSNS混迷期になる何年も前から名前は定期的に出てきてたし、実際それより何年も前にTwitterの雲行きが怪しかったころアカウント作った人もぼちぼちいたんじゃないかな。PawooとかもこのMastdonの一つ。
よくこれ系で最初にアカウント作る時サーバー選びが~とかなってつまづく人が多い。この障壁はデカいと考えてる。
でもぶっちゃけどこでもいい。
日本人がとりあえずで作るならmstdn.jpかFedibirdかなと思うけど。ここじゃねーなと思ったらアカウント引っ越し機能とかあるし。なによりさっき言った通り、Fediverse内ならどこに作ってもフォローし合えるから。
でもローカルTL?とかなんかいろいろあるじゃんよくわからんって人もいる。
それはTwitter+αの機能って言った+αの部分だからいらんかったら無視でいい。あとはTwitterと使い方一緒。
FedibirdだとMisskeyの代表機能みたいな絵文字リアクションもできる。

Misskeyはニコニコ動画とかそういう感じのインターネットおもちゃキャッキャ的なノリがあるところもあるからそういうの嫌な人はこっちでいいんじゃないか

Misskey(ミスキー)

Fediverseの話しちゃったからの流れでこれその2。もちろんFediverseにあるSNSのひとつ。
レターパックで現金送れとか与謝野晶子がどうとかで見たことあるでしょ。(だいぶ前にそのブームも落ち着いた)
こっちもだいたい言うことはMastdonの項目と同じ。使い方もだいたいTwitter。Xのいいねがハート(昔のファボなら星)の代わりにいろんな絵文字を付けられる。
筆者が昔「Twitterはいいねだけじゃなくてよくないね!とか何言ってんだオメーとか後で読むぐらいは欲しい」って言ってたことがあるけど、それが超拡大されて実装されてるようなもの。

なお2024年に入ってからXで絵描きの凍結がまたしても大規模に行われたことから「規約を守っていればR18絵でも公認している」Misskeyへの流入があった。というか定期的にある。
Mastdonと同じく最初のサーバー選びがよく分からん問題は発生する人がいる。困ったら一番デカいMisskey.ioでいいんじゃないかな。使ってるうちにこっちの方が良さそうって別のMisskeyサーバーに行ってもいいんだし。
再三言うけどどこに移動しようがフォローし合えるんだし。

Misskeyのノリが合わねーなって人はMastdonで良いと思う。

Threads(スレッズ)

ここからは現在Fediverseに属していないSNS。つまり本当に人が分散してしまう。
ただしThreadsはFediverse参入に向けて動いているのでそのうち上のSNS達とフォローし合えるようになる。
サービス開始されて人が押し寄せたけど一気に定住者が減ったからオワコンみたいな扱いされることあるけど、そりゃ最初興味本位で行く人がたくさんいるんだから当たり前だ。
個人的に動きに関しては今一番期待しているSNS。
理由は、(特に海外が多いけど)企業がアカウントを作る流れになってるSNSがここだから。
つまりXの次代公式アカウントがここを中心になってくれればFediverseにも参入するので「X以外だと公式アカウントが見れない」問題が一気に解決する。
MastdonもMisskeyもその他Fediverse所属SNSにいればどこからでも公式アカウントをフォローできるようになる。頑張ってくれ。

Threadsはインスタの兄弟みたいなものなので一応そっちとの仲良し性もある。
インスタアカウントが必要、加えて現状では独立してしまっていることから「今後に期待(本当に)」なSNS。

タイッツー

こちらもFediverseには非対応。ハッキリ言って機能的な面で言えばまだいろいろ無い頃の古いTwitter。が、ここは一から個人が開発運営をしている。すげぇ。Misskeyなんかも開発は元々一人だし、運営とかも個人ではあるけど。出だしのスピード感とかその後の対応管理とかがとにかくすごかった。
その影響やシンプルさから爆発的に人が増えた。上記Fediverseにおける障壁のサーバー選びとかもない。シンプルイズベスト。

だがやっぱり他と繋がっているわけではないので人が分散してしまう。
ここもFediverseに参入してくれれば外部目線でメリットがでかいんだけど……個人開発・運営の現状でそれを求めるのはあまりに酷とも思う。
現状では使い分けの一つとして考える。

Bluesky(ブルースカイ)

一番最初に名前出しといて最後に来た理由がある。
さっきから「みんなが思い思いの場所へ移動するとFediverseに参入していないSNSに行かれた時に分散してしまい繋がりがなくなってしまう」的なことを、直接は言ってないけどまあ言ってる。
で、このBlueskyはそのFediverseとは正反対の思想で動いているから。ちょっと毛色が違うってこと。

要は「インターネットの中にBlueskyという場所を作り、その中でいろんなサービスを展開してBlueskyの中で全て完結させる」みたいな感じ。
mixiやってた人はそれに近いと思ってもらえれば。mixiの中で日記書いたりコミュニティがあったりニュースがあったりいろんなコンテンツがあったでしょ?
目指しているところは広大な空間なんだけど、X以上に閉鎖的なSNSであることを認識してないと人の分散・混乱はさらに加速する存在だと思ってる。

その他、インスタやTiktokなど

そもそもこいつらはテキスト……Twitter型ではないので代替とは別の役割。枠組みが違う。Threadsはさっき言った通りそこを繋げる役目を持ってるかもしれない。

他にも何かのジャンルに特化したSNSとかもたくさんある。(ある意味ではビジネス系もそのカテゴリだろうけど)
創作者用のSNSとか。ただこっちは普段使いで眺めるSNSとはやっぱり違うのかなということでここも別枠としておきます。

Discord

この名前が移住先候補に出ていた時にはちょっと驚いた。
そこ同列なの!?って。
確かに所属コミュニティを渡り歩けたりする部分はこういったSNS寄りな部分もあるかもしれないけど、いわゆるTwitter型と比べるにはあまりに個人同士の連絡ツール、コミュニティ内での会話ツール感が強かったから。Skype、LINEの系統じゃないのかこれ。
というわけで比べるのはさすがに……で終わり。

で、結局何が言いたいのか/読み飛ばしたけどまとめは?

全部Fediverseに参入してくれたらいいのにってこと。
コンテンツの公式アカウントがThreadsにどんどん移動してくれればX以外で公式アカウントが見れない問題は解決する。

全部Fediverseは難しいにしても、ユーザーがいくつかの場所にアカウントを持つことは可能だし、それで淘汰されて居心地のいい場所が見つかるでしょう。結果的に独立したSNSに人が多少分散してしまうのはもう仕方ない。今でもmixiとか巨大掲示板とかに住んでる人がいるのと同じ。

あとXはもう昔のTwitterに戻ったりはしないよってこと。これはもうほんと諦めよう。もはやあのシステムにした以上インプレゾンビが消えることは無くなったし、スパム対応もTwitter時代から対策を間違え続けていてもはや不可能。イーロン・マスクも我の強い人物だからあの人のやりたい事からUターンはしない。

とは言うものの、それも結局は使い分けしたらいいと思う。
Xだって潰せとは思ってないし、適宜必要な時に使い分ければいいと思ってる。

さいごに

それでもXがいいんだ!Twitterじゃなきゃいろいろがダメなんだ!って言う人はいる。これも混迷期を後押しする要因だよね。
これ、「Twitterを離れられない病」とか心の中で呼んでる。
それについてはそのうち別記事を書きたいな。

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