芥川龍之介を読んで、私の自死の感覚の話し
こんなにメンタルが不安定なのに。
逆に、だからかなぁ。
映画『永遠のゼロ』を視聴した。
(殺伐とした気分のときは、
殺伐とした作品をみる癖がある)
太平洋戦争で生き延びることを
最優先させる人の話し。
神風特攻隊の話し。
特攻を任命されたときの気持ち。
それを見ていて思い出した。
昔、クイズ番組かなにかで言っていた。
ある文豪(名前忘れた)が、
死を決意してから、自然などの、
すべてのものが美しいと感じる。と
遺したとか。
それを知った当時、
私も本気でやっていた。
今年一年生きて、来年死のう、と。
そしたら、
春先に朝日に照らされるの桜の枝が
赤く染ると嬉しいし。
散っていくのは涙が出るし。
新緑や紅葉をみると、生きてるんだな、
みたいな、よくわかんないこと思うし。
ぶどうを食べるのも、これが最後かなって
すごく美味しいし。
涙流しながら食べちゃうし。
最後の一粒がもったいないし。
白銀の世界ってこういうことか、
なんて思うし。
すべてが愛おしくて。
それを思い出して、今日、
その文豪とその短編を探した。
芥川龍之介『或旧友へ送る手記』だった。
(読解力が乏しいので、
理解できてるかわからないけど、
思ったことを書いていきます。)
すごく共感した。
死にたいことに理由なんてない。
生活難、病苦、精神的苦痛。
理由の一つで、全てではない。
ぼんやりとした将来への不安だけ。
私も芥川と同じで、
まず、死に方を考えている。
探しているネットサーフィンの途中で、
【芥川龍之介の狂言自殺失敗説】
があって、死に方が服薬だから、と
言っているものがあったけれど。
私はすごく、これは、違和感がある。
芥川の手記に共感する。
芥川は方法について話している。
その内容はちょっと説明しないけど。
私の思ったことを書いていく。
手記でまず挙げられる【縊死】
首吊り。
私が調べた方法の中で一番
縊死は、自分の苦しさが少ないないらしい。
それと、失敗しない。
でも、それを降ろす人や、
片付ける人に迷惑がかかってしまう、と
私は思った。
(肛門、膀胱?の筋肉も緩むため、
すべて出てしまうらしい)
次に【溺死】
これは、私は苦しそうだからできない。
芥川と同じで、泳げるからこそ、
失敗しそう。
【轢死】
電車、車に轢かれること。
私はこれを考えたとき、美的嫌悪ではなく、
片付けに迷惑をかけてしまうな、と。
あと、電車の場合は、お金が発生するし。
車なら、賠償金がワンチャンあるかも、
と思ったことあり。
でも、やっぱり、
肉の破片?がこびりついたりとか?
で、片付けが大変そう。
【ピストル、ナイフ】
私も、手が震えそうと思った。
失敗したときの後遺症を考えると、
選べない。
死にたいのに身体の自由がきかない、とか。
あと、失血死は酸欠状態と貧血状態で、
ヘモグロビン単位?の酸素不足ということらしく、
すごく苦しいらしいから、選べない。
【飛び降り】
轢死と同様
【薬品】
スイスの安楽死のドキュメンタリーを
見た時、これだ、と思った。
私は化学専攻で、その知識をいかせるし、と。
ゆっくり、必ず死ぬし。
意識も朦朧とするから、
苦しさとかわからないだろうし。
(体感の時間とか、
実際の苦しさはわからない。
死ぬ間際で、
意思表示ができなくなって、
苦しんでない様に見えるだけなのかな、
と思うこともある。)
だから、自殺未遂をしたくて薬品を
選んでいる訳ではない。
芥川は美的嫌悪で選んでるらしいけど。
私は人に迷惑がかかりにくいかどうか、だ。
ちなみに、私が服薬を実行しないのは、
理由がある。
今の日本では規制が厳しくなって、
薬局で手に入るものだと、
大量に、それこそお腹いっぱい以上に、
もはや食べないと無理だし。
病院で処方されるのは、
致死量にならない様に、1ヶ月分、
とかになるし。
それを貯めておいたとしても、
そこまでの劇薬というものはない気がするし。
だから、できないなぁ、と。
(いつも、これが
言い訳がましくて、嫌になる)
その後の手記に記されているのは、
家族の生活費の心配だ。
遺産について。
これも私と同じ。
実家にいた頃、
私が死んだらいくら残るのか考えていた。
貯金。いや、ほぼあげたから、
すっからかん。
生命保険金くらいだった。
それから、手記では
一緒に死ぬ人についてあった。
心中。
芥川には、そういう人がいないから、と。
いたけれど、妻のことが大切だから、
できない?みたいな?
(読解力が足りなくてすみません)
そして、一人の方が、
自分の都合のいいときに実行できるから、と。
これも、わかる。
私は、母に心中を言い渡されていた。
納得していた。
でも、【いつか】死ぬ、のに、
【いま】死ねないのがしんどかった。
芥川の手記にある
『生きる為に生きている』が、そうだった。
いつかのために、生きていて。
ただ生きる為だけに、稼いでいて。
その稼ぎで生きて。
生き延びるためにひたすら稼いで。
その稼ぎで、なんとか生き延びて。
無限ループだった。
そして、最後辺りに
とある。
クイズ番組でこの短縮したワンフレーズを
知ったときよりも。
自分で経験して、わかっていたときよりも。
手記全文を、それまでの過程を
読んだら、すごく共感した。
でも、いま、私は、
生きている。
原文は青空文庫で無料で読めるので、
気になった人は読んでみてください。
そして、私の理解が違ったら、
教えてください。
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