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蚊に刺されやすい人、必読!痒みのメカニズムとナチュラル対策
蚊に刺されやすい人とそうでない人、これは確かに存在します。
「蚊に刺されやすい族」の皆さん、蚊の季節の間じゅう、どれほどのエネルギーを消耗するかご存じですよね?
刺された後の痒みや、掻き崩しによる色素沈着の悩みも尽きません。
そこで今回は、蚊に狙われやすくなる理由、痒みの原因、予防策、さらにはナチュラルケアでの対処法をご紹介。
前半は科学的根拠に基づいた説明、後半はDIYレシピも含めたナチュラルな対策法をカバーしています。
前半は2、3分でサクッと読める内容にしています!
蚊に刺されやすい理由:4つの要因
1. 二酸化炭素(CO2)の排出
蚊は、二酸化炭素(CO2)を感知して人を見つけます。運動後や妊娠中はCO2の排出量が増加するため、刺されやすくなります。特に夕方や夜は要注意です【1】。
2. 皮膚の微生物
皮膚にいる微生物が発する化学物質アセトインやカルボン酸は、蚊を引き寄せます。これらの微生物のバランスが、刺されやすさに影響します【2】。
アセトインは、皮膚の細菌が汗中の乳酸やその他の化合物を代謝する際に生成される物質です。
カルボン酸は、体内の代謝過程や皮脂腺から分泌され、皮膚上で蚊を引き寄せる匂いを形成します。さらに、微生物による代謝も関与します。
3. 体温と汗
暖かい体温や汗をかいた状態は、蚊を引き寄せる大きな要因です。特に運動後や暑い季節は、注意が必要です【3】。
4. アルコール摂取
ビールなどのアルコールを飲むと、体温上昇とCO2排出量の増加により、蚊が寄ってきやすくなります。特に外でのバーベキューやビーチでの飲酒後は要警戒です【4】。
痒みの原因:蚊のベノムとヒスタミン反応
蚊が刺す際に注入する唾液には、血液の凝固を防ぐ抗凝固剤(ベノム)が含まれています。これに対し、体はヒスタミンを放出し、炎症と痒みが発生します。ヒスタミンは腫れも引き起こすため、痒みだけでなく腫れ対策も重要です【5】。
洗えばいいというものでも、、、皮膚のバランスが大切
「汗や微生物が原因なら、全身を石鹸でよく洗えば良いのでは?」と思うかもしれませんが、洗いすぎも良くないんです。皮膚には健康を保つための細菌が存在し、これらを強力な石鹸で洗い流してしまうと、皮膚免疫が低下し、炎症が起こりやすくなります【6】。適度なケアが大切なんですね。
刺されないためにできる予防策
自然の虫除けスプレーを活用
レモンユーカリ、ラベンダー、ペパーミントなどの精油を使った虫除けスプレーは、ナチュラルで効果的。特にリモネンを含む精油は蚊が嫌がる匂いを発します。また、蚊は暗い色に引き寄せられるため、明るい色の服を選ぶことも予防策の一つです【7】。
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ダーウィンに学ぶ蚊対策
蚊が大量発生するオーストラリアのダーウィンでは、外出時には、涼しい長袖とパンツを着用、防虫ネット付き帽子を被ることは一般的です。アウトドアでの仕事ならモバイル蚊取り線香もポピュラーです。家のなかでも寝床には蚊帳も設置します。
また、水たまりを定期的に除去することで蚊の繁殖を防ぐという地域全体の取り組みも行われています。これを参考に、家庭でも水たまりの管理を徹底しましょう【8】。
蚊に刺されたらどうする?
掻かないことが基本
痒いからといって掻くと、色素沈着や皮膚の傷が残ることがあります。冷やしたタオルや氷で患部を冷やすことが効果的です。
保湿と保護でケア
刺された後は、皮膚を保湿保護することが大切です。後述のレシピで作れるナチュラルなケア方法もぜひ試してみてください。
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DIYレシピ:ナチュラルな蚊対策とケア
ペパーミント&ティートリーのかゆみ止めジェル
材料:
ペパーミント精油:3滴
ティートリー精油:3滴
アロエベラジェル:大さじ1
作り方: 材料を混ぜ、刺された箇所に塗布します。ペパーミントの冷却効果で痒みが和らぎ、ティートリー精油の抗菌作用で炎症を防ぎます【9】。
レモンユーカリとシトロネラの虫除けスプレー
材料:
精製水 100ml
無水エタノール 10ml
レモンユーカリ精油 10滴
シトロネラ精油 5滴
作り方:
無水エタノールをスプレーボトルに入れ、精油を加えます。
精製水を注ぎ、よく振ってから使用します。
ナチュラルな成分でありながら、蚊に対して効果的な防御が可能です。
ペットのいる家庭では、屋外での使用をおすすめします【10】。
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蚊を遠ざける庭づくり
自宅の庭やベランダに植えることで、蚊除け効果が期待できる植物をいくつかご紹介します。
日本原産のハッカ:メントール成分が豊富で、蚊が嫌がる香りです。
レモングラス:柑橘系の香りが蚊除けに効果的。
ラベンダー:リラックス効果もあり、蚊除けとしても優秀。
シソ:蚊を遠ざける効果があり、料理にも使える万能な植物です【11】。
このnoteでは、どなたにも日々役立てていただける食と健康に関する情報を提供していますが、医療専門家のアドバイスに代わるものではないことをご確認ください。効果や結果は個人差があるため、特定の健康問題については医師や専門家にご相談ください。情報は最新を心がけていますが、変更される場合もありますので、自己責任でご利用ください。
また、私のブログ記事を参考にしていただく際は、ぜひ出典を明記していただき、内容はそのまま正確にご使用ください。転載や複製をご希望の場合はご一報ください。どうぞよろしくお願いします。
参考文献
Raji, J. I., & DeGennaro, M. (2017). "Genetics of Mosquito Behavior." Annual Review of Genetics.
Verhulst, N. O., et al. (2011). "Differential attraction of malaria mosquitoes to volatile blends produced by human skin bacteria." PLOS ONE.
Takken, W., & Knols, B. G. J. (1999). "Odor-mediated behavior of Afrotropical malaria mosquitoes." Annual Review of Entomology.
Lefèvre, T., et al. (2010). "Beer Consumption Increases Human Attractiveness to Malaria Mosquitoes." PLOS ONE.
Simons, F. E. (2004). "Anaphylaxis and Hypersensitivity Reactions." Journal of Allergy and Clinical Immunology.
Grice, E. A., & Segre, J. A. (2011). "The skin microbiome." Nature Reviews Microbiology.
Maia, M. F., & Moore, S. J. (2011). "Plant-based insect repellents: a review of their efficacy, development, and testing." Malaria Journal.
Russell, R. C., & Kay, B. H. (2004). "Mosquito control in Australia." Journal of the American Mosquito Control Association.
Schnuch, A., & Geier, J. (1999). "Sensitization to peppermint oil." Contact Dermatitis.
Fradin, M. S., & Day, J. F. (2002). "Comparative efficacy of insect repellents against mosquito bites." New England Journal of Medicine.
Kligler, B., & Chaudhary, S. (2007). "Peppermint oil." American Family Physician.