カラマツと上高地
上高地はまもなく閉山(11月15日)を迎えます。バス・タクシーが通行できなくなるばかりか(元よりマイカーでの通行は規制されています)、多くのホテルや山小屋が11月3日前後に今シーズンの営業を終えます。例年、このタイミングで上高地へ野営に行くのですが、今年も準備万端・・・までは良かったのですが、どういうわけか今ひとつ気分が乗らず、結局、出発の朝、テントや寝袋など野営に必要なものは家に置いて日帰り用のザックにパッキングをやり直して家を出ました。このグタグタが尾を引いて、出発した後もトラブル続きとなりました(笑)。東海北陸道の高山インターで中部縦貫道に入るところをうっかり通り過ぎ、白川郷インターまで行ってしまいました。白川郷インターから下道を走り、荘川インターから再び東海北陸道で高山に向かいました。同じミスは数年前にも犯していてさすがに凹みました。平湯温泉の先にあって、上高地の岐阜県側の玄関とも呼べる「あかんだな駐車場」に到着した時は既に10時を回っており、上高地ではお昼に徳沢園のみちくさ食堂で「山のカレー」を食べるのを楽しみにしていましたが断念です。そんなこんなんで傷心を引きずったまま大正池でバスを下車しました。
大正池ホテルの横から梓川の川原に下りて見上げる焼岳とカラマツ林。空は快晴です。
暫し梓川の畔に立って焼岳や西穂高岳、そして穂高岳を見上げます。雲一つない青空でカラマツが映えます。トップ画像は梓川に浮かぶ穂高連峰。いわゆる逆さ穂高連峰ですが、もう少し水面が穏やかだと良かったのですね。
大正池から少し歩いて田代湿原・田代池へ。川藻も紅葉するのでしょうか?褐色の田代池は神秘的でした。そして岩魚の稚魚が泳いでいました。
霞沢岳は標高2646mですが山頂付近は冠雪しています。カラマツも高いところはまだ黄色く染まっていますが、低くなるにつれてオレンジ色になり落葉が進んでいます。
田代橋・穂高橋を渡り梓川の右岸を河童橋へ向かいます。ウエストンレリーフまでの間にホテルが並んでいますが、ここを拠点にして散策する観光客が多く梓川の川原にも降り立っています。
河童橋から川下の焼岳を望む。河童橋上では10対2ぐらいの割合で川上の穂高連峰を眺める人が多いですね。
吊り尾根にもう少し雪が着いていると思ったのですが、この時期としては冠雪が少ないような気がします。この日の朝も寒くはありませんでした。
河童橋を下りたところにあるホテルに併設したレストランで昼食をとった後、小梨平の野営場を覗きに行きました。この時期に小梨平で野営しているとテントに落ちるカラマツ(の葉)が雪のようで味わい深いのですが、今年は落ちきってしまった感がありました。そして、梓川沿いの一等地はこれまた予想外にテントが少なく後悔の念に苛まれました(笑)。
旅行日:2022年11月3日