
大和路 1
大型連休以来の車中泊旅。金曜日の晩の出発はいつもの通りだが、出かけてすぐに忘れ物に気づく。自宅に戻ったため少しばかりのタイムロス。高速道路の上り口を最寄りのインターに変更して時間の挽回に努めた。途中御在所SAで休憩して、ほぼ予定時間に京都府の「道の駅お茶の京都みなみやましろ村」(←長い)に到着。この地で車中泊とした。

気温はそれほど高くはなかったが、湿度が高く蒸し暑く寝苦しかった。クリップタイプの小型扇風機を2台稼働して何とか眠りについた。しかし朝方は気温が下がりダッフルバックに詰め込んであったブランケットを取り出して被った。
目的地は奈良県。「奈良登大路自動車駐車場」に8時に到着。ここを拠点に東大寺・若草山・春日大社・興福寺を回る。

東大寺へは少し遠回りになるが駐車場から南へ進み「奈良国立博物館」を右手に見ながら歩く。この辺りで鹿のお出迎えを受ける。ご存知のように奈良公園とその周辺、山間部に生息する鹿は国の「天然記念物」である。そっと見守るのが良かろうと思い、むやみに「鹿せんべい」も買い与えないことにする(笑)
浮雲園地に足を踏み入れた。まだ朝早いためか人はあまりいないが、鹿はそこそこの数がいた。「奈良春日野国際フォーラム甍(いらか)」が遠方に見えるが、さらに向こうには若草山が見えた。生憎の曇り空だが散策するには丁度良い。



東大寺の諸施設についての細かな説明はWikipedia、或いは他のサイト様を参照いただくとして、50数年ぶりに再会した大仏に暫し見入る。ただ、50数年前は幼少の砌、記憶はほとんど無い。


大仏殿を拝観している頃からボチボチ観光客が増えてきた。外国人観光客が90%ぐらい。珍しく高校生と思われる修学旅行が一組参観していた。金髪の外国人旅行者に「ハロー」と英語で話しかけるお調子者の男子生徒はいつの時代も同じか。一方で日本人の観光客は僅かと感じた。

大仏を正面に時計回りで大仏殿を拝観する。大仏を真ん中に、左に虚空蔵菩薩坐像、右に如意輪観音坐像が構える。



大仏殿の外(向かって右側に)賓頭盧尊者像。「びんずるさま」は長野県の善光寺の騒動で有名になったがお釈迦様の弟子、十六羅漢の一人。いわゆる「なで仏」。患っているところと同じ箇所を撫でると病が治ると信じられた。とりあえず、手が届いた膝から下を撫でさせてもらった。
さて、人も増えてきたことだし、若草山を経由して春日大社へ向かう。途中、四月堂・三月堂とあるが今回はお参りをせず先を急ぎましょう。


予定ではこの辺りのどこかでランチタイムを考えていたが、まだちょっと時間が早かった。若草山の麓のベンチに腰掛け給水タイム。眼下には鹿、頭上(の電線)にはカラスが群れていた。
旅行日:2023年6月10日