丹後半島 車旅
さて、シルバーウィークというか、9月の三連休を迎えました。お出かけには持って来いの季節です。本来は・・・。しかし、今年はとにかく暑い。途中、「道の駅若狭おばま」で仮眠をしたが寝苦しくてたまらない。夜間の走行中も、外気温が25℃ならば涼しいだろうと窓を開けて暫くすると、二の腕が湿気でネチョネチョになる。まもなく秋の彼岸を迎えるがその頃には秋らしくなるのだろうか、いや、秋らしくならなくとも、今の暑さが少しでも和らげば良いですわ。
一度行ってみたかった丹後半島の伊根町、見たかった舟屋の家並み。伊根町は日本海に面しているが京都府(与謝郡)である。自宅からは岐阜県、滋賀県、福井県を経て約250km。終業後の一般道の250kmはキツく、前述のように途中、福井県小浜市の道の駅で仮眠をとった。
大小二つのピークがあるがそれぞれが「島」なんだそうだ。Googleマップで見ると半島のように見える。島の先端には伊根岬がある。
見ての通りの「島」、青島。こちらも大小二つの島があり、小さい方の島は大きい方の島に隠れて見えない。Googleマップで確認できた(笑)
これらの画像は「道の駅舟屋の里伊根」の舟屋群展望所から撮影している。今回は早朝だったのでこれで終わってしまったが、いずれゆっくりと海鮮料理を味わいたい(特に美味い焼き魚が食べたい)。
ドラマの放送は1993年。関係ないがバブル崩壊後岐阜に戻った頃で、毎朝欠かさずに見ていたが、あれから30年も過ぎていたのか。
経ヶ岬へ移動。海無し県で山育ち自分には湾岸線のドライブがこの上なく心地よい。途中、「カマヤ海岸」の大岩なる怪物が現れるがYouTubeでご確認ください。
単なる丹後半島最北端の灯台と思いきや、奥深い。経ヶ岬は安山岩の柱状節理が発達した海食壁であり、海上から見上げると岬を取り囲む柱状節理が「経巻」を立てたように見えることによって「経ヶ岬」と命名された。
安山岩の地盤から柱状節理の海岸には石切場があったようだ。切り取られた石は、この白亜の灯台の一部にも使用されている。灯台の広場手前に無造作に積まれた石の山があり、何かと思いきやこういう事情があったらしい。駐車場からの上り始めの石段もひょっとしたら経ヶ岬の石かもしれない。
灯台は海上保安庁(舞鶴海上保安部)の管轄、気象計は気象台(京都地方気象台)の管轄。灯台の後ろ側にも(監視カメラを備えた)レーダー装置あり。
さて、この経ヶ岬灯台は昨年、国の無形重要文化財に指定されている。初照が明治三十一年というから125年前である。古の建造物である。詳細は省くが、外観からはそこまでの古さは感じない。美しい白亜の灯台である。さらにもう一つ、灯台といえば映画「喜びも悲しみも幾歳月」。経ヶ岬灯台は1986年公開の「新・喜びも悲しみも幾歳月」の舞台にもなっている。
海岸で切り出してここまで運んだのだろうか。灯台入り口に野積されたままの石。気候によるものか風化もしていないし苔も少ない。
丹後半島をぐるりとドライブして兵庫県の豊岡市へ。城崎温泉に浸かって名物のかに寿司を食べようと計画していたが、連休中の観光地の温泉は人混みがひどくとても温泉に入る気にはなれなかった(GWの湯布院然り)。おまけに城崎温泉駅前のお目当ての食堂が臨時休業中。やむなく山陰本線沿いを兵庫県道3号を南下してドライブイン風の施設で念願の「かに寿司」をいただいた。
帰りも一般道をぶらぶらと走る。幾つかの道の駅で休憩した。中でも福井県高浜市のシーサイド高浜は印象的だった。シーサイドと言っても入江に沿って立てられている。今、調べてみると日帰り入浴施設もあるようで後悔している。
暑さには辟易したが丹後半島の車旅は印象深い旅であった。今回はスケジュールの都合で「天の橋立」をスルーしたが是非行ってみたい景勝地の一つだ。城崎温泉の再チャレンジと合わせて、できれば平日に行きたい。
旅行日:2023年9月16日