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阿蘇山 1
2023年の大型連休は一念発起してマイカーでの「4泊5日阿蘇山登山の旅」を計画した。完遂すれば片道900km強、往復2,000km弱の長距離移動である。当初は4泊全て車中泊としていたが、さすがに最終日ぐらいは「外で(酒が)飲みたい」と考え、姫路市のビジネスホテル泊となった。
仕事終業後に自宅を出発。夕飯は外食で済ませ、早々に高速道路に上がった。渋滞もなく順調に進み、大津SAでの休憩を挟んで一気に龍野西SAまで走った。時刻は日付が変わる少し前。給油は翌朝に回して車中泊させてもらった。
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自宅から龍野西SAまでおよそ300km走行、その先、下松SAまでさらに300km。走行距離300kmを目処に給油することがルーティーン。なにせマイカーのガソリンタンクの容量が25ℓしかない。給油するガソリンスタンドも決めておくなど、シビアな旅程計画を立てている。この日(出発して2日目)は龍野西SA、下松SA、熊本市で高速を降りた後の計3回給油した。
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翌日は早朝から阿蘇山に登る。草千里ヶ浜付近の駐車場もしくは阿蘇山上駐車場(有料)で車中泊する方法もあったが、万が一火山性有毒ガスがまん延したらと心配になり、麓の道の駅で車中泊させてもらうことにした。
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麓には道の駅が2つあるが平日にもかかわらず駐車場はそれぞれほぼ満車。先に「あそ望の郷くぎの」を訪れてみたが多くの家族連れで賑わっていた。ここは展望は抜群だが周辺にコンビニなどの商業施設が無い。もうひとつの道の駅「阿蘇」はJR阿蘇駅に隣接し、直ぐ近くにコンビニもある。時間調整も兼ねて温泉施設に迂回してひと風呂浴びた後、コンビニに立ち寄って夕食と翌日の朝食を調達した。
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遠征三日目の朝、阿蘇山上駐車場に向かう。快晴とまではいかないが天気は良い。雄大な阿蘇の山々が囲む「阿蘇パノラマライン」を走る。追従する車も対向車もなく、気分も爽快である。
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阿蘇山上駐車場は有料と無料の2か所がある。但し、派出所前にある無料駐車場に長時間車を停めていると貼紙でお叱りを受けますよ。
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さあ登山。有料駐車場にあるトイレを拝借し、正面に見える廃墟のような「阿蘇市山上事務所」の横から入山する。しばらくは阿蘇山公園有料道路を左に見ながら進む。緩やかな坂道が続きこれが何気にキツイのです。
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砂千里ヶ浜の入口に到着。橋を渡り左奥には中岳第五火口があるが立入禁止となっている。砂千里ヶ浜は右に進む。
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地形図で南峰(南岳)の取付きまでは緩やか(な登り)だということは分かっていたが、とにかく穏やかである。それでも樹木が少なく(あっても噴火時に高温で焼けたのか炭化した状態)殺伐としている。古の西部劇に出てくる荒野を歩いているような錯覚に陥る。
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砂千里ヶ浜の終点が南峰(南岳)への取り付きになる。ずっと上を歩いてきたが、中には砂千里ヶ浜をそのまま進んで行く登山者もいた。「帰りはアップダウンがないアチラを歩いてみよう」とほくそ笑む自分がいた。
阿蘇山 2 に続きます。
旅行日:2023年5月3日