元彼と会ってしまいました。

その日は朝から忙しかったのです。

渋谷の植島美術館に行ってから、ベトナム時代の後輩と赤坂のインターコンチネンタルでアフタヌーンティーを楽しみ、六本木ヒルズの蔦屋書店まで歩いて本屋さんの中でお互いに本を勧めあった後、バイト先の常連さんと新橋で飲んでいました。木曜日ど平日に女性2人でワインを2本空けてご機嫌で帰りました。帰りの電車の中でついラインをしてしまったのです、、、、、。弱い、弱すぎる。疲れていたのかもしれない。

11月にに一緒にサッカー観戦をしてから、連絡しない記録はたったの3ヶ月でした。なんか急に強くもう会うのはやめる、と思ったんだよね。やっぱり無理だった。

たまたま浜松から新幹線で帰ってきたタイミングだったらしくて、東京駅で待ち合わせて上野で飲んだ。

そういえば、別れてから、一緒に夜に飲んだのは初めてだった。2人ともお酒好きなのにね。

いろんなアップデートがあった。

彼も卒論は提出できたらしい。現実逃避して書かない時期もあったけど、自分の研究について説明できるようになって嬉しいと言っていた。

今日13時開演予定のララランドのシネマコンサート、同じ日程で彼も行くらしい。妹と一緒に行くんだって。なんて偶然。

最近観た映画はTick, Tick... Boom!らしい。話した記憶は全然ないけど、Safariの検索履歴に残っていた。私は以前勧められたPERFECT DAYSを日比谷シャンテで観たんだけど、その話はしたんだろうか。

一緒に作っていたSpotifyのプレイリストは保存していたらしくて、URLくれた。なので、spotifyのアカウントをgetした。どんな音楽聴いているのか、わかるようになった(怖い)。

新しいnoteのアカウントも見せてくれた。見せていいのかと思った。酔ってる頭で写真撮っておいたので、ネトストできる()し、アカウント特定済み(とても怖い)。私のアカウントは教えていないはず。

一人でお酒を飲まなくなったらしい。

友だちと優しさについて話したらしい。私は彼を誠意はあるけど優しくない人だと思う。伝えなかったけど。

タバコは黄色のアメスピだった。何本かもらって吸った。

それから、記憶にないけど、めちゃくちゃ泣いていたらしい。なんで泣いていたのか知ってるか聞いたら、わからなかったと言っていた。どこまで本当なのかわからないけど、かなり迷惑をかけたなあ。

結局朝の6時くらいまで飲んだ。正直記憶は定かではなくて、同じ話を何回もしていたよ、と教えてもらった。ごめんって謝ったら、それだけ伝えたかったんだねって笑っていた。

そのあとは不忍池の周りを一周した。ボロボロの三角コーンが浮いていて、「これがゲームだったら、ストーリーには関係ないけど集められるアイテムだね」とか話しながら歩いた。久しぶりにした彼との他愛のない話が死ぬほど幸せだった。私はこの人のこんな話が心地よかったんだと思い出してしまった。ああ。一生話していられるけど、話さない時間も窮屈じゃない人って(いないことはないんだけど)元彼が1番だと思った。

改めて、2人の関係の話もした。

私は何回も何回も「あなた以上の人はいない」って言ったけど、彼は「まだ見つけられないだけだよ」と繰り返すだけだった。私は、ただあなたのことが好きで世界で1番大事にしたい存在だと伝えたかっただけなのに。

やり直したいって伝えたけど、そういえば私、あの時どうすればよかったのか、まだよくわかっていない。

友だちでいて欲しいって言うけど、恋愛としての好きをもったまま友人でいれる訳がないのよ。できるかもしれないけど、私はそこまで頑張れる強さをもっていない。

実際に友だちでいいなら誘おうと思って、清澄白河の現代美術館でやっている企画展に誘ったらその日は予定あるって断られた。本当に友人だったらそんなのは大したことじゃないはずなのに、恋愛の好きのまま誘って断られたらそれだけで自分でも信じられないくらい傷つく。だから、友人でいることはしんどいと思っていたし、今でも思っている。

2人ともトラウマになっているなら、一緒にもう一回試してみるのもいいんじゃないかと思うんだけどね。恋愛のトラウマは恋愛でしか克服できないんだから。私はこの恋愛をまだ全く乗り越えていない。という再確認。

ただ、あの時に別れてよかったとは思う。お互いに限界だったから。あのままずるずるしてたら、今よりももっと関係が悪化していた気がする。それはよかったんだけど、別れるんじゃなくて距離を置くくらいでよかったのに。

どうしたらよかったのかは分からなくても、別れようとした決断だけは心から後悔したまま前に進めない。

Olivia Rodrigo - bad idea right? (Official Video)