見出し画像

なぜ函館にスタバが多いのか?マーケティングの視点で見たら面白い理由があった件について

はじめに

函館ってなんか地味にスターバックス多くない?
ふと私は疑問に思いました。

ドトールが3店舗、タリーズコーヒーが2店舗、コメダ珈琲が1店舗。
それに対してスターバックスが4店舗。
コーヒーチェーン店で一番出店数が多いです。

出店数だけで言ったら、市内のマクドナルドと同じくらい出ています。
マックが多いのはなんとなく理解できるけど、
スタバってそこまでいるのか……?と内心思っていました。

ですが、スタバの戦略を調べてみたらマーケティング戦略の視点から見て
面白い事実が判明したので、皆さんにシェアしたいと思います!

スターバックスが特定の場所に出店している理由とは?実は……

スターバックスが出店する場所・立地には実はある共通項があります。
それは港や空港、駅といった場所です。
なぜスターバックスは港や空港、駅といった場所に多く出店しているの
でしょうか?

港や空港や駅に共通していることがあります。それは一体なんでしょう?




答えは……「旅立つ場所」であること。

旅立つ人たちが出発前に一息付く場所、コーヒーを持って旅立つ場所としてスターバックスが出店されているのです。

スターバックスの名前の由来はある小説の登場人物!

ではなぜそのような戦略を取っているのでしょうか?
それがスターバックスの名前の由来にあります。

スターバックスの名前の由来は、小説「白鯨(モビィ・ディック)」に
登場するスターバック船長です。

スターバック船長は忠実で頼りになる副船長であり、
その名にちなんでスターバックスは信頼性と冒険心を象徴するブランド名となりました。

スターバック船長のキャラクター性

スターバック船長は、名作「白鯨」の中でイシュメールやエイハブ船長と共に冒険に出発する重要なキャラクターです。
彼は理性的で責任感が強く、常に冷静な判断を下します。
スターバックスのブランドイメージも、このスターバック船長のように、信頼性と探検心を持っています。

マーケティング・ブランディング戦略としての12のアーキタイプ

では更にマーケティングの視点から深堀をしていきます。

マーケティングやブランディング戦略の中には、企業やブランドの個性を
明確にするための「アーキタイプ」という考え方があります。
アーキタイプは12種類あり、それぞれが異なる特性や価値観を象徴してい
ます。

これを活用することで、ブランドのメッセージやイメージをより効果的に伝えることができます。


スターバックスは探求者に該当

この中でスターバックスは4番目の「探求者」に該当します。
スターバックスは、「白鯨」スターバック船長のように常に新しい体験や
冒険を求める「探求者」としてのブランドイメージを確立しています。

探求者の戦略は、新しい味やユニークな店舗デザイン、地域限定メニューなどを通じて、顧客に新しい発見と感動を提供することを目指しています。

探求者としての具体例

  • 新しい味への挑戦: 季節限定のドリンクや特別なコーヒーブレンドを頻繁に導入し、常に新しい体験を提供。

  • 店舗デザインの多様性: 各店舗ごとに異なるデザインを採用し、訪れる度に新しい発見がある空間作り。

  • 地域限定メニュー: 各地域の特産品を取り入れたメニューを提供し、地域文化とのつながりを重視。

他の企業との違いを比較してみる

スターバックスが「探求者」としての戦略を取る中で、他のカフェブランドはどのようなアーキタイプを持ち、それぞれどのような戦略を展開しているのかを見てみましょう。

タリーズコーヒーやコメダ珈琲は無垢に該当

タリーズコーヒーやコメダ珈琲は「無垢」のアーキタイプに該当し、
純真さや安心感、シンプルさを強調する戦略を取っています。
無垢の戦略は、落ち着いた雰囲気と確かな品質で顧客に安心感と信頼を
提供することを目指しています。

無垢としての具体例

  • 家庭的な雰囲気: 温かみのあるインテリアとフレンドリーなサービスで、まるで自宅にいるかのような居心地の良さを提供。

  • 高品質なコーヒー: 厳選されたコーヒー豆を使用し、品質の高さを維持することに重点を置く。

  • シンプルなメニュー: 誰にでも親しみやすいシンプルなメニューを提供し、幅広い顧客層に対応。

ドトールコーヒーは普通人に該当

ドトールコーヒーは「普通人」のアーキタイプに該当し、親しみやすさや
信頼性、共感を重視する戦略を取っています。
普通人の戦略は、日常的に利用しやすい価格設定と親しみやすい店舗づくりを通じて、顧客の日常生活に溶け込むことを目指しています。

普通人としての具体例

  • 手頃な価格: 価格帯を抑え、日常的に利用しやすい価格設定を提供。

  • 親しみやすい店舗: シンプルでアクセスしやすい店舗デザインで、どこでも気軽に立ち寄れる雰囲気を提供。

  • 定番メニュー: 長年愛される定番メニューを提供し、安定した品質と味を保証。

スターバックスのポジション確立

このように、スターバックスは「探求者」としての戦略を採用し、
常に新しい体験や冒険を提供することで他のカフェブランドとは異なる
独自のポジションを確立しました。

他のカフェブランドがそれぞれのアーキタイプに基づいた戦略を展開する
中で、スターバックスは新しい発見と感動を提供することで、多くの顧客に支持されるブランドとなっています。

函館は港町=出発地点

では本題である、なぜ函館にスターバックスの出店が多いのかという疑問。ここまで来たら既に察してる人もいるのではないでしょうか?

函館といえば歴史的に港町としての重要な役割を果たしてきました。
港は新たな旅の出発地点であり、多くの人々がここから新しい冒険に
出発していきました。

このような背景や立地条件があるため、スターバックスが多く存在するのも自然なことです。

まとめ

スターバックスは12のアーキタイプのうち「探求者」に該当し、
そのブランドイメージを旅立ちや新しい発見に重ねています。

さらに、スターバックスの名前の由来や出店戦略にも、
冒険や旅立ちの象徴が深く関わっています。

函館という街は歴史的に代表的な港町であるので、スターバックスの戦略と非常に相性の良い街だということになります。

マーケティングの目線で世界を見ると新たな発見がたくさんあります。
ブランドの戦略やその背後にある物語を知ることで、普段の生活が
より豊かで楽しいものになると思っています。

マーケティングの視点を持つことで、日常生活の中で新しい視点や発見が
得られ、世界を見る目が変わるのではないでしょうか?

新しい視点で世界を見ると、日常がもっと面白くなるはず!

今後も面白いマーケティングの事例があったら記事にしていく予定です。
お楽しみに~~~!!!


いいなと思ったら応援しよう!