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そこにある家が怖い 裏世界ピクニック9巻感想
家
たいへん遅くなりましたが裏世界ピクニック9巻の感想です。今回のテーマはズバリ、「家」。家としての建前を失ってしまったマヨイガ、新しく家としての意味を持った小桜屋敷、実は住める牧場改めキメラハウス。形としての家だけでなく概念としての家を通して、個人が社会に根を張る場について描いています。
ファイル27
ファイル27で出てくる家はマヨイガ。8巻で空魚が偶然訪問したときに、もぬけの殻だったマヨ
界面が怖いのでしょうが 裏世界ピクニック8巻感想
関係性の決着
・というわけで読みました。裏世界ピクニック8巻「共犯者の終り」。すごい、「小説以上の尊い何か」だ(ダメな褒め方)。ここまで続いてきた関係性の決算でありつつ、空魚と鳥子の恋愛について、人と人の関わりについて素描のようにひたすら補助線を引いていくそれ自体が挑戦のような小説。
恋と愛と性
・「恋愛パック」とそうじゃない形の話、お、大人の話だあ。
・今回かなりあけすけな話題が出てくるけ
考察などしなくても「かわいそ笑」が百合小説であることは明白【後編】
続・拡散の意図 拡散の意図について、分析を続けます。
そもそもα=「四十代女性」だった場合、「筆者」の前で「ぷつりと姿を消し」た彼女はすでにこの世のものではなくなっているように思えます。その状態で、呪うも呪われるもあるものでしょうか?
そこまで考えたところで、第三話のある一文が浮かびました。
「儀式は完遂したこととなり、死者は報われる。報われるというよりも、(中略)そうしなければ死者が浮か
考察などしなくても「かわいそ笑」が百合小説であることは明白【前編】
まえがき 本文は、ホラー小説「かわいそ笑」に対して、そのミステリ的な側面にスポットを当てて、構造の分解・整理を試みるものです。全体のネタバレを含むため、未読者の閲覧は非推奨です。
断片のつながりについて さて、話題のモキュメンタリーホラー「かわいそ笑」の分析です。この小説は、この手の作品のいくつかがそうであるように、収集された断片が互いに少しずつ繋がるように構成されています。
特に注意を引く
外側の視点から 裏世界ピクニック7巻感想
読みました。ターニングポイントとなる巻であり、キャラごとのストーリーも重層的に進むようになってきて円熟を感じます。
関係性について・空魚自身が指摘しているように、冴月との関係の清算という流れでやや急ぎ足にまとめている部分はありましたが、そんな中でも各キャラのらしさは健在。
・「約束」に関する空魚と汀さんの考察とか、小桜さんの「偶像を崇拝してたから偶像に騙されたんだ」発言とか、本筋にはかかわらな
果実と野菜の狭間で 劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト考
注意 ネタバレしかないです
トマトトマトとは何か、と尋ねられたらなんと答えれば良いのだろう。
野菜だろうか?果物だろうか?
見た目は果物のようでも食べると酸っぱい、境界線上の存在。いや、本当はずっと熟していたのかもしれない。
そんなトマトが何を表すのか。スタァライトで果実と野菜がどのように表現されてきたかを参考に考えたい。
果実:
舞台に実ったたわわな果実
再生賛美曲で言うところのエデンの果
浄化されてたまるか 裏世界ピクニック6巻感想
読みました。いつもと構成の違う1巻単位の長編だったり、創作怪談からの引用だったりで新鮮な部分もありつつ、いつものやつもあって面白かったです。
記憶喪失について・先行公開分で話題をさらった記憶喪失ネタ。あっさり解決してびっくりしたけどまあ鳥子のあの気迫を見せられるとしょうがないという気はする。
・かわいいものを研究したがる空魚。猫に関する発言といいサンリオムックといい、地味にかわいいもの好きなの
お前は見られているぞ 裏世界ピクニック5巻感想
はじめに「生百合、生ビール、生ホラー」も5巻ともなると全体に熟成されて、もう冒頭で空魚が汀さんに「は?」って顔される時点でダメだった。
ファイル16・汀さんの過去とか小桜さんとの仲については今後なんか関わってくることがあるのか、それともフレーバーのまま逃げ切るのか。
・酒で記憶をなくした経験がまだない20歳はまあわかるけど、二日酔いなったことないのか。強いのは本当なんですね。
・なんかあれだよね
囲因回囚回因囲ノート 〜裏世界ピクニックの謎本〜
謎本が出るくらい人気が出るといいな。
人様の考察や展開予想と被ってることもあるかと思いますが、青い目で、もとい、暖かい目で見てやってください。
本編はいつのお話? この手の作品では曖昧に「現代」が舞台になっているものも多い。裏世界ピクニックでも具体的な数字が登場する機会は少ない。例外的なのが「きさらぎ駅」の体験談が生まれた2004年だ。
本編では空魚が当時子供だったとコメントするだけだが、
姫百合協定つまはじき 8章
〇ひとりごと 水の中のミニチュア
博物館とか、市庁舎なんかに、今居る建物のミニチュアがあることがあると思う。そのミニチュアのなかを覗いたら、また同じミニチュアがあったりするのだろうか?さらにその中にも?だったら反対に、この建物の外にはガラスケースがあって、その外はさらに大きな建物なのだろうか?当然そんなわけはない。他愛のない妄想だと、子供ながらに分かっていた。
私が特に覚えているのは、ある水