「生きる力 森田正馬の15の提言」(帚木蓬生/著 朝日新聞出版)
手持ちランタンみたいな優しい本主に大正から昭和期にかけて、日本における精神医学の発展に携わった森田正馬。
彼は既存の治療法をもとに試行錯誤を繰り返し、やがて神経症に対する独自の精神療法である森田療法を編み出しました。
本書には森田療法の根底にある大切な考え方15選について、平易かつ親切な筆致で著されています。精神療法について学んで何になるの、ただ難しいだけなのでは、と敬遠するのはもったいない。筆者が「神経症的な要素は誰もが大なり小なりもって」おり、森田療法は「神経症とはいえな